2022/04/11 UP
こんにちは。パフの田代です。
本日は、
就職活動における「親」との関わり方について
お伝えできればと思います。
マイナビ統計データによると、
「両親・保護者に仕事の内容について話をするか?」という回答に
・21年卒学生 = よくある14.3%、時々ある30.8%
・22年卒学生 = よくある14.2%、時々ある33.5%
と、緩やかですが「上昇傾向」にあります。
コロナ禍により、学生の生活スタイルにも変化が生じており、「仕事の話」ができる社会人との接点が減少し、将来を考える機会が減っていることが分かります。
ここで、最近あった私のエピソードを一つお届けします。
◆人事のプロから私に相談
「田代君、娘の就職先について相談に乗ってくれ」
人材業界におりますと、いわゆる「人事のプロ」と呼ばれるスーパーマンにたくさんお会いする機会があります。
プライベートで仲良くしてもらっている他社の大先輩がいるのですが、とある日「田代君、娘の就職先について相談に乗ってくれ」と相談を受けたんですね。以下、こんなやり取り。
(先輩)「娘が就職活動なんだよ~」
(田代)「そうなんですね!順調に進んでいるんですか?」
(先輩)「まぁ、そうでもないようで。今、オススメの会社ってある?」
(田代)「いいですよ!ちなみに先輩がいうオススメってどんな観点ですか?」
(先輩)「●●や●●(※大企業の名前)みたいな会社かなぁ」
(田代)「…」
この時、私はものすごく衝撃を受けたんですね。
というのも、大先輩は「人事のプロ」ですから、例えば『良い会社=大企業』『安定=公務員』のような誰もがイメージしがちな話をされない方だと思っていました。
だって変化の激しい時代こそ、不安定こそ安定。自分を変革できる当事者意識こそ、これからの時代に必要な力だと私は思っていますし、現役度の高いビジネスパーソンなら、安定志向こそ危険だなんて…ある意味、分かり切った話だからです。
ところが、現実は違いました。
きっと、この大先輩も上記のような変革マインドの重要性は分かっていらっしゃる方なのですが「我が子の就職先」となると…名の知れた会社に入ってほしい等、別の思いが出てしまう。これが親の愛情なのです。
この実体験を通じて、私は分かりました。
改めて「親は子供の幸せを強く願っている」こと。その思いは、どんなにバランス感覚に秀でたビジネスパーソンが親であっても、時として客観性が麻痺してしまい、子供への愛情が上回ってしまうこと。
私も娘を持つ父親です。
曲がりなりにも人事や採用のプロとして様々な業界を見ております。見ているからこそ世の中には素晴らしい会社がたくさんあることも知っていますし「世間がイメージする良い会社=幸せな人生」だとは全く思っていません。
でも…たぶん、いざ娘の就職先について相談をされたら…きっと大先輩のような「子供への愛情」に満ちた偏ったアドバイスをしてしまうのかもしれません。なので、まだまだ先の話ですが私は我が子の就職相談には一切乗らず、見守るようにしたいと思っています。
就職相談は、親御さんにすること自体悪いことだとは思いません。ただ…親には「客観性」よりも圧倒的に「愛」が上回ります。その愛は、時として盲目となり、バランス感覚も取れなくなる傾向が強いのです。
だからこそ、親の意見だけでなく、友人や第三者の意見など幅広く収集することも大切。そして、沢山の人に相談すると…今度は十人十色、全員違う意見を言うことも分かります(何を参考にしたら良いか、もはや分からない苦笑)。
ここでのポイントは、相談内容の答えやオススメする企業は人によって全く違うと思いますが、共通点として「皆、あなたの幸せを思ってアドバイスしている」ということです。
就職先は最終的には自分の意思で決めることが超重要です。相談をしても100%納得できる答えは出ません。答えはあなた自身の中にあるからです。これはこれまで何百、何千人の就職活動を見てきた私から、読者の皆さんへの明確なアドバイス。
最後に周囲の全員を説得する魔法のワードをお伝えして結びとします。
「私の応援者になってください!」
自分の意思決定と違うアドバイスを受けて気まずくなった時。
上記の言葉を投げかけてみてください。
絶対、応援してくれるはず。
だって、皆、あなたの幸せを思っているから。
少しでも参考になれば幸いです。