人事インタビュー
株式会社アクシオ
竹内 柾貴(管理本部 総務部 採用担当)
「優秀さ」をアピールしなければ内定がもらえない、と考えてしまう就活生は少なくありません。
企業は完璧な自己PR、華々しい成果や経歴、キラキラしたエピソードを求めている…そんな気がして、つい事実を脚色してみたり、「企業にうけそうな話題」を探そうとしてしまう。
けれど、アクシオの人事担当・竹内さんは、「そのままのあなたを見せてほしい」といいます。
竹内さんはご自身が就活生だったとき、ふと思い立って、「ありのままの自分で臨んだとき」と「いろいろ盛って臨んだとき」のどっちが受かるんだろう?と、いくつかの会社にエントリーシートを送るところから2通りをやってみて比べてみたそうで(そんなことやってみようという発想がすごい!笑)、なんと「ありのままの自分」のほうが選考の通過率が高かった、という結果を得たのだそうです。
「おそらく、必要以上に盛ってしまうと、面接で深掘り質問をされたときにうまく返せないし、印象にも残らなかったのではないかと思います。その経験から、自分のやってきたことを無理に誇張する必要はないんだなと思うようになりました。」
「いま、人事担当者として面接で学生と話していて感じるのは、「特別に力をいれてきた何かしらのすごい経歴」よりも、ちょっとした日常というか、普段の考えや行動について語ってくれるほうが人柄が伝わってくるな、ということ。インパクトの強い話題より、その人らしさがにじみ出る話は説得力があります」と竹内さん。
逆に、完璧に準備した模範的回答は、流暢すぎて人間味が感じづらく、面接時には「何か作っているな」という違和感を感じたり、質問に対して微妙にずれた回答だなと感じることが多いそうです。
アクシオでは、そんな学生のみなさんの素の部分を引き出すために、細やかな質問を重ねることを大切にしているとか。。背景や理由を深掘ることで、そこにある“信念”や“原動力”を見出そうとしているそうです。
アクシオの採用では、一貫して「結果」ではなく「過程」が注目ポイント。
どんなに大きな成果であっても、それをどう捉え、どんな想いで取り組み、そこから何を得たのか。
その“道のり”こそが、その人の人柄や価値観を映し出すと考えているからです。
たとえば「サークルで○○を達成しました」という話を聞いたとき、もちろんそれ自体は素晴らしいことですが、その過程において周囲の指示で動いただけなのか、自発的に考えて動いたのかでは、印象はまったく異なります。
アクシオが重視するのは、自ら考え、動いた経験。すなわち“主体性”です。
だからこそ、面接でも「なぜそう考えたのか」「どうしてその行動を選んだのか」といった具体的な問いかけを通じて、その人の“軸”を見極めようとしています。
「模範解答ではなく、自分の言葉で語れるか、が大事ですよね」と竹内さんはいいます。
また、現在面接官は竹内さんを含む3名体制で、それぞれが異なる視点から学生を見ているそうです。
面接後に感じたことを共有し、総合的に判断するスタイルで、これは「一面的な評価ではなく、多角的に人を理解したい」という姿勢の表れでもあります。
アクシオの新卒採用が目指すのは、“学生と社会人”という壁を取り払った対等な関係性。
そのため、説明会や懇談会でも堅苦しい雰囲気を避け、リラックスした環境をつくるよう努めています。(なんと、竹内さんが髪の色を明るくしているのも、学生さんにカジュアルな感じにみてもらいたいから、という意図があるのだそうです!)
面接という場を、評価の場ではなく対話の場にしたい。
そんな想いから、学生との壁をつくらず、なるべくフラットに「年上のお兄ちゃん」くらいの距離感で接することも心がけているという竹内さん。
人事は怖くない!むしろ、学生の味方!それがアクシオさんの採用スタンスといえます。
「ナビサイトで偶然見つけた」「なんとなく説明会に参加した」・・・アクシオに応募してくる学生の多くは、そうした“ふわっとした”きっかけから入ってくる方が多いとか。アクシオは、知るきっかけは小さくても、そこからからまずは「会って話すこと」で魅力が伝わっていく、そんな「後からじわっとくる」会社さんだなーと感じます。会社説明会などでも、飾らない社員同士のやり取りが垣間見えるような内容にしていて、人柄や接しやすさ、伝わってくる雰囲気に「なんだかこの会社、居心地よさそう」と感じる学生が多いそうで、参加アンケートでも「気軽に質問できた」「カジュアルで話しやすかった」と高評価を得ているとか。一方で、そんな様子を見て「ちょっと違うかな」と離れていく学生もいる」のだそうで、それもまた“良い意味でフィルター”だと竹内さんは笑います。
「あまり深く考えず、まずは話をしてみてほしい。志望度が高くなくても構わない。まずは“ちょっと話を聞いてみよう”くらいの気軽さで接触してくれたら嬉しいです」と語る竹内さん。アクシオの採用は、最初から完璧な人材を求めているわけではありません。“どんな人か、どんな向き合い方をしているか”を一緒に見つけていくプロセスを大切にしています。
重視しているのは肩書きや学歴ではなく、人と人との“対話”の質。そして「主体性をもって、前向きに物事を楽しもうとする姿勢」。そんな人たちと一緒に働ける未来を、ちょっと想像してみませんか!