職サークル通信
第9号
インタビュー
2019/09/27
社会人インタビュー
【この困難があったから今がある】
第3回:出版業界 (社会人5年目・男性)
職サークル運営事務局・パフの新入社員2人が、身近な社会人にインタビュー。
今の仕事やキャリア、時には人生そのものに繋がる
「この困難があったから今がある」というエピソードを聞いてきました。
社会人インタビュー
【この困難があったから今がある】
第3回:出版業界 (社会人5年目・男性)
いつのどんな出来事ですか?
中学時代のバドミントン部での練習です。部活としての正式な練習は夜だけでしたが、朝も昼も個人で練習するくらい、力を注いでいました。
なぜそれは困難だったのですか?
「先輩」という絶対的なライバルがいなくなり、上を目指す方法を見失ったからです。
3年生が引退するまでは、先輩の中に自分より強い人がいて、その方々と練習できていましたた。ところが、先輩が引退してからは自分が部内で一番強い選手となってしまいました。正直、周りとかなりの実力差があったため、他の部員と練習していてもなかなか強くなっている実感が持てず、歯がゆい思いをしていました。
部員の中には練習に真面目に取り組まないメンバーもいたので、キャプテンとして、部全体の士気を高めるため、もう帰っていい、と厳しく接することもありました。
3年生が引退するまでは、先輩の中に自分より強い人がいて、その方々と練習できていましたた。ところが、先輩が引退してからは自分が部内で一番強い選手となってしまいました。正直、周りとかなりの実力差があったため、他の部員と練習していてもなかなか強くなっている実感が持てず、歯がゆい思いをしていました。
部員の中には練習に真面目に取り組まないメンバーもいたので、キャプテンとして、部全体の士気を高めるため、もう帰っていい、と厳しく接することもありました。
その時はどんなことを感じて・考えていましたか?
もっといい環境でバドミントンがしたい…とも思ってはいましたが、やはり与えられた環境で今できることをやるしかないと思いなおす。その繰り返しでした。
ときには、「他の人は手を抜いてるのに、どうして自分はこんなに必死になってるんだろう。」とむなしくなることも。
それでも、もし自分が手を抜いてしまったら、キャプテンとして二度とチームを率いることはできなくなるということ、部内で一番強い自分の負けは学校の負けに直結する、ということを考え、自分を奮い立たせていました。
ときには、「他の人は手を抜いてるのに、どうして自分はこんなに必死になってるんだろう。」とむなしくなることも。
それでも、もし自分が手を抜いてしまったら、キャプテンとして二度とチームを率いることはできなくなるということ、部内で一番強い自分の負けは学校の負けに直結する、ということを考え、自分を奮い立たせていました。
その時はどんなことを感じて・考えていましたか?
この環境でより強くなるには自分自身の練習量を増やすしかないと思い、特にフットワークに力を入れ、毎回倒れそうになるほど全力で取り組みました。もともと力不足だったフットワーク。とにかく全力で打ち込んだので、「ライバルがいない、強くなる方法が分からない」という精神的な辛さを少し忘れることができました。
今思えば。このときにしっかり練習したことで、のちに強豪校の選手ともラリーができるようになったのだと思います。
今思えば。このときにしっかり練習したことで、のちに強豪校の選手ともラリーができるようになったのだと思います。
なぜ乗り越えられたのですか?何が支えでしたか?
隣町の中学にいた、当時その地区で一番強かったライバルの存在が大きいです。
部活内に強い相手はいなくても、いつも彼を思い浮かべながら練習に向かっていました。
部活内に強い相手はいなくても、いつも彼を思い浮かべながら練習に向かっていました。
今その困難を振り返ってどう思いますか?
ライバルがいない、普通にしていては強くなれない環境の中で、自分自身で努力することを選べるようになったことが、生きていくうえで大きな糧になったと感じています。
昔は、試合中上手くいかないことがあったとき、床を叩いて感情を爆発させることもありました。でも誰よりも練習している自負があったから、徐々に冷静でいられるようになり、そのようなことは減りました。
マイナスな感情をスルーするスキルも高まったし、周りや自分のマネジメント、気配りという面においても成長したと思います。
顧問の先生に「規則正しい生活をしたり、勉強を頑張ったりすることが全て、バドミントンに繋がっている」、と言われ、それを愚直に信じて守ったことも、そのまま今に活きていると思います。
すべて中学生という幼い時の出来事ではありますが、あの時あそこまで打ち込んで、自分で活路を見出し頑張ったことが、その後の自分の物事への向き合い方に強く結びついていると感じます。
昔は、試合中上手くいかないことがあったとき、床を叩いて感情を爆発させることもありました。でも誰よりも練習している自負があったから、徐々に冷静でいられるようになり、そのようなことは減りました。
マイナスな感情をスルーするスキルも高まったし、周りや自分のマネジメント、気配りという面においても成長したと思います。
顧問の先生に「規則正しい生活をしたり、勉強を頑張ったりすることが全て、バドミントンに繋がっている」、と言われ、それを愚直に信じて守ったことも、そのまま今に活きていると思います。
すべて中学生という幼い時の出来事ではありますが、あの時あそこまで打ち込んで、自分で活路を見出し頑張ったことが、その後の自分の物事への向き合い方に強く結びついていると感じます。
【取材担当・オカザキの感想】
身近に目標やライバルがいない中での努力は、先が見えず、とても難しいものだと思います。モチベーションの維持も、自分に厳しくあることも、環境の違いで何倍も難しくなりますよね。
この方はそんな環境でも全力で打ち込むことを中学生時代に経験できたことで、何でもフラットに真摯に取り組む、現在の姿勢があるんだなと分かりました。
今回の職サークル通信は以上です。
次回もお楽しみに!
☆今回の執筆者/岡崎 葉澄(おかざき はすみ)
新卒1年目(https://bit.ly/2YKsOj3)
海外留学経験もあるグローバル女子。
社内でのニックネームは「はすみん」。
☆職サークル通信編集長/清水 真理(しみず まり)
福岡県出身、新卒で入社し現在7年目(https://goo.gl/GvU1a9)
生まれた時からホークス(野球)ファン、11歳から新選組ファン。