職サークル

TOP よみもの 会社を覗いてきました 高い技術力をもつ“スーパー黒子企業”、しかしてその実態は・・・「創造忍者・シマト丸」?!

人事インタビュー

高い技術力をもつ“スーパー黒子企業”、しかしてその実態は・・・「創造忍者・シマト丸」?!

シマト工業株式会社
虎谷 栄一郎(取締役総務部長)

燕三条を駆け巡る忍者は、NOといわない「金物加工よろず相談所」

人間と同じように、企業にもそれぞれの人格(キャラ)がある・・・!
職サークルの学生向けイベント「就活ワークアウト」の人気プログラム「キャラde就活」。
参加学生の皆さんが、企業人事の方にあれこれインタビューしながら描いてくれた、会社のキャラクターをご紹介しながら、会社の本質に迫ります。

今回は、日本のモノづくりの聖地ともいえる新潟県燕三条市にあり、日本の製造業を縁の下で支える、シマト工業株式会社の虎谷さんにお話を伺いました。


--シマト工業さんといえば“スーパー黒子企業”というキャッチコピーがありますが、学生さんが作ったキャラクターは忍者になったんですね!

そうなんです。わたしも最初は「へ?忍者?」とびっくりしたのですが、学生の皆さんとお話をしているうちに、だんだん「黒子」より当社に合ってるような気すらしてきました(笑)。

--どうして「忍者」になったんでしょう。

どうしても「製造業」と聞くと、「何かをつくっている会社」というイメージしかないと思うのですが、当社の仕事をお話していくうちに、「お客様からの要望に対し、自社だけでの製造にこだわらず、燕三条地域にある協力会社に仕事を依頼することで、最適なものづくりを実現する」という、地場の産業活性化につながるプラットフォーム活動をしている側面に注目して、「それ面白いですね!」と、特に興味を持ってくださいました。

当社は「お客様の思いを形にする」ために、あえて自社ブランドを持たずに、お客様に寄り添って「モノづくり」に専念している会社です。それが、「スーパー黒子企業」というワードになっていて、自社内でのスタンスにはピッタリだと思っています。

しかし、ひとたび「これはウチでやるより○○社だな」となれば、案件をすぐに地域連携して他社へ繋ぐ・・・このフットワークの軽さとスピード感は、単なる「黒子」の域を超えているだろうと。
見た目は真っ黒で似てるけど、忍者ですよね!というアイデアを出してくれました。
「忍者は常に人目に触れず、超越したスピードで藩と藩を行き来して情報伝達をするプロ」と言われ、なるほどー!と。
情報(巻物)や仕事(荷物)を抱えて、他の会社の間を飛び回っている、まさに当社の姿です。

--ほんとうに、うまいこと考えましたね。
しかも、忍者が相談所のカウンターに座ってますが、これは・・・?

金属加工製品を必要としているお客様にとって、製造してくれる下請け企業を探すというのは、本当に大変なことなんです。新製品開発はもちろん、これまでの下請企業で製造ができなくなった時など、特に独自性が高くて仕様が複雑な製品の場合は、条件を満たしてくれる会社がなかなか見つからないこともあって。

そんな困ったときの駆け込み先のひとつが、モノづくりの街・燕三条です。
その中でも当社は、技術力の高さはもちろん、設計から製造、塗装、組立、発送まで社内で完結できる「一貫生産システム」というのが特長で、社内調整だけですぐ作業に入れるのがウリです。こんな風に、幅広い仕事をワンストップで1社の中でできる会社って、実は下請け企業の中でも少ないんです。

そして、先ほどもお話したとおり、自社のことだけを考える、というスタンスではありません。お客様への最適解を提供することが可能であるならば、お客様の満足を優先し、燕三条地域を中心とする協力工場にお声掛けをさせて頂きます。声掛けといっても丸投げするわけではなくて、設備を借りることもあれば、一部工程を任せることもあるし、作り方を相談する、という形で協働したり。

つまり、どんなに難しい依頼でも「NO」と言わない。
それが評判を呼んで、「シマト工業なら何とかしてくれる」と、依頼がひっきりなしに来ます。それをどんどん課題解決していく。
お客様の要望を優先するあまり、利益とか在庫管理に対してはややどんぶり勘定なところもありますが(笑)。

--それは窮地に立たされたメーカーさんからは心強い存在ですね。
まさに金物加工の「よろず相談所」。
・・・ということは、シマト工業さんのお仕事は、モノづくりをする技術系の方ばかりではないということですか?

はい!そこはどうしても誤解されやすいので声を大にして言いたいのですが、「モノづくり」そのものだけでなく、いうなれば「モノづくり分野のソリューション(課題解決)」を仕事にしているので、特別な資格や能力は必要ありません。
もちろん、モノづくりの経験は積んでもらいますが、最終的には仕事そのものの組み立てをする人になっていただくことになります。文系出身だからモノづくりや製造業なんて無理!なんて思わないでほしいですね。意外と知らない世界のほうが、新しい知識に興味を持って取り組めるのではないかと思いますよ。

理念はなくとも人間愛がある!

--「お客様のために」「地場企業のために」という考え方が企業の価値観として浸透しているように思うのですが、シマト工業さんの企業理念を教えていただけますか。

実は、企業理念としてホームページなどに掲げている言葉はないんですよね。
ただ、“人間愛”というキーワードは社内でも浸透しているかなと。
1950(昭和25)年に、金型プレス加工業として創業してからいままでずっと、お客様のあらゆるニーズにお応えし続けていく中で、人と人との和を何よりも大切に歩み続けてきた会社です。お取引メーカー様、協力メーカー様、そして社員一人ひとりとの和。
ここまで順調に発展してこられたのは、積み重ねてきた信頼関係があってこそだと感じます。
製造業はモノと向き合う仕事ですが、相手は人間ですからね。

--それで、絵の中にもハートが飛び散ってるんですね(笑)

はい、当社が大事にしている想いまで表現していただいて嬉しいです。
これからも、お客様に求められる限り、イチ下請け企業として、また、燕三条地区の窓口企業として、NOと言わずに一生懸命お客様の期待にお応えしていきたいと思います。

もう一つの顔

「人間愛」というワードが出てきたシマト工業さん、会社の内外ともに、コミュニティの中でお仕事をしているので、人付き合い・会社付き合いはとっても大事にしているそうです。一人ではモノづくりはできないため、チームワークが重要。社内では互いに社員全員の顔と名前、人間性を把握して働いていて、家族的な経営とのこと。また、若手も責任をもって仕事をしており、自分で考えたことを発言できる雰囲気だそうです。社内に親族関係が多いんですよ!とのことですが、身近な人に紹介したくなるほどの会社、って、いいですよね!

取材班の気づき

企業の特徴や凹凸を表現したくて企画している、キャラde就活を利用した企業インタビュー。聞いてみないとわからない、シマト工業の魅力を感じていただけましたでしょうか。
ご興味のある方はぜひ、インターンシップ(1day/長期:1週間~2週間)ページをチェックしてみてください!
https://ngt-internship.com/archives/122

会社概要

社名

シマト工業株式会社

事業内容

製造業(物流機器、農業機械、暖房器具、厨房用品、建設機器、発電機関連、鉄道関連等の製品及び部品の製造)

資本金

6,350万円

従業員数

260名

設立年月日

昭和30年12月27日(創業:昭和25年4月1日)

本社

〒955-0002 新潟県三条市柳川新田978

ホームページ

OTHER