人事インタビュー
ベニックソリューション株式会社
山田 滋己(管理本部 総務部長)
人間と同じように、企業にもそれぞれの人格(キャラ)がある・・・!
職サークルの学生向けイベント「就活ワークアウト」の人気プログラム「キャラde就活」。
参加学生の皆さんが、企業人事の方にあれこれインタビューしながら描いてくれた、会社のキャラクターをご紹介しながら、会社の本質に迫ります。
今回は、川崎重工業全額出資のシステムインテグレーターとしてソリューションを提供しているIT企業、ベニックソリューション株式会社の山田さんにお話を伺いました。
--まずはこの気になるキャラ名がインパクトありますね!
はい、「心象(しんぞう)くん」ですね(笑)学生さん方の発想力には本当に感心しました。
--どうして「象」がメインのモチーフになったのですか?
IT企業というと、一般的に最先端を行くスピード感をイメージするかもしれませんが、当社のことを話している中で、ゆったりどっしりとした堅実さを感じてくださったようです。
当社は主に川崎重工グループの業務系システムや生産系システム、ITインフラ等を提供している会社ですが、現場の課題を改善するためのシステムを構築するため、単にIT技術だけではなく、現場のことを真に理解してからでないとよい仕事ができないんですね。例えば、製造ラインで飛び交う専門用語の意味が分からないと、言葉が通じない。その上でシステム提案をしていくので、場合によっては3年かけて現場の実態がわかってくる、なんてこともあります。
--なるほど、「即戦力」というより、「叩き上げ」という感じなのですね。
そうですね。若い方には、早くから責任ある仕事を任されたい、自分が人をひっぱっていく仕事がしたい、という方もいらっしゃると思うのですが、当社の仕事ではそんな「下積み」ともいえる学びながら成長して行く時間がとても重要ですし、大きな案件になると50人以上のメンバーをまとめていく必要があるので、40代以上の経験豊かなベテランでないとなかなかチームをひっぱれないのが現状です。ですから、ITコンサル企業にみられるようなギラギラ感はなくて、着実に成長を重ねて伸びていくようなキャリアアップのスタイルになります。
--象さんがたくさん群れているのは、そんな「チームワーク」を表現しているんでしょうか。
はい、それを感じてもらえたのなら嬉しいですね。
実際、チームの中で心が通い合っていないといい仕事ができませんから、チームワークは本当に大事に育てたいと思っています。
例えば一部の部署がトラブルや業務の都合で遅くまで残らないといけなくなったりすると、すぐ集まって解決のための討議をし、体制を組む。お互い助け合う風土がありますね。そんなときはお菓子の差し入れをしてくれる人がいたりします。そういうところは、本当にいいチームができているな、と思います。太りますけどね(笑)
--御社の社員はどんな方が多いと思いますか?
採用に関わっていて感じるのは、みんな真面目で誠実、気持ちの優しい人が多い。本当にいい人が入ってきてくれていることが、わたしの自慢です。
彼らには、焦らず着実に、まっすぐ成長してほしい。スキルも精神的にも大きく、そして、いろんな視野で物事を見られる人に育ってほしいと願っています。
--川崎重工グループにとって御社はどんな存在だと思いますか。
一言でいうなら「一体」でしょうか。
当社の特徴のひとつは「ワンストップ」です。システムを作って納めて終わり、ではなく、それを運用もするし保守もする。より良くするための改善も行う。仲間として、一体となって仕事をしていきます。また、川崎重工グループ以外のお客様にもシステムを提供しているのですが、この外販の事業が川崎重工グループの中で培った技術で価値あるソリューションを提供し、そこで得た新しい知見をグループ内へ還流する、まるで動脈と静脈のように血を巡らせていくミッションを担っています。
--ああ、それで「心象(しんぞう)」くん!!
いやあ、本当にすごいネーミングですね。
当社は主に川崎重工業の事業所内で仕事をしており、工場の事業所では川崎重工業の作業服を着用しています。外部のIT企業がアポイントを取らないと入れないのに対し、我々は社員の一員のようにすぐに現場に行けますし、日々交流もしています。まさに、体の一部なんですね。
もともとは一つの会社でしたから、働く姿勢をとっても、川崎重工業のDNAを受け継いでいると言えると思います。
--それはどんなDNAなんですか?
仕事に対しても人に対しても、決して諦めない。逃げない。信じる。ということですね。
現場のシステムって、事務所で机に向かってやる仕事と違って、なかなかうまくいかないものなんです。計算上はうまくいくはずでも、例えば気温が変わると材料の長さが変わったりします。自然現象による変化まで考慮しながら調整していかなければならず、いろんな苦労があります。スマートにスッと進むのではなく、根気強くトライ&エラーをして最後には使えるようにしていく、非常に泥臭い仕事です。だから途中で諦めない、逃げない、そして、信じて挑戦を積み重ねるしかない。
--象さんのどっしり感がますます伝わりました!最後に、御社で仕事をすることの魅力ってなんでしょうか?
フィールドの広さと大きさ、安定と挑戦のバランスの中で仕事ができることだと思います。
経理などの業務系システムから工場の生産を管理するシステムまで、幅が広い。川崎重工グループ以外にも、2~3割は外販もあります。大規模運用の経験もあるため、構築から保守運用までのソリューション提供も可能です。
何より、ある一部分だけの技術提供ではなく、連続するサービス全体をつくっていくことができる、というのは非常に魅力的で責任とやりがいが伴うものだと思っています。
--この広く山あり谷あり泥んこありの大地で、それぞれに役割を担っている象さんが群れをなしている絵が本当によく御社を表していますね。ありがとうございました!
若手はじっくり時間をかけて成長してもらう、というお話があったべニックソリューションさんですが、実は、やる気と実力があれば、早くから小規模なプロジェクトのリーダーを任されることもあるそうです。
例えば、既存システムのマイナーチェンジ、半年間、3人のプロジェクト。入社3年目の社員がリーダーだったそうです。大規模プロジェクトばかりではなく、小さなプロジェクトもたくさんあるベニックソリューションさんだからこそ得られる成長・チャレンジの機会ですね。
企業の特徴や凹凸を表現したくて企画した、今回の企業インタビュー。ベニックソリューションの個性を掴んでいただけましたか?今年は職サークルとコラボで「こんなに違う!IT業界大研究」というオリジナルイベントも開催してまいります。「面白そう」と感じていただけたら、ぜひそちらにも足を運んでみてくださいね!(https://eipro.jp/shokucircle/events/view/benic)