2023/06/15 UP
こんにちは!職サークルの石河です。
この前、平原さんと共に、インターンシップ説明会(4daysインターンシップのお試し版)を実施しました。終了後に、一人の参加者が残ってくれて、こんな質問をしてくれました。
「家業があり自分はゆくゆくは継ぎたいです。でも1社目にその会社に入るつもりはなく、同業/異業は関わらず、別の会社に入社して、仕事をしてみたいと思っています。でも、これって、新卒で入社する会社を辞める前提での就職活動になってしまいます。面接官の方には、正直に伝えた方がいいのか、黙って就活を進めるのがいいのか、どっちが良いと思いますか?」
なにかデジャブな質問だなと思ったのですが、まったく同じことを私も就活生の時に感じていました。面白いことに、質問してくれた学生さんと、境遇がほぼ同じだったからです。
もしあなたなら、友達や後輩から、こんな相談をされたら、どんなふうに答えられますか?「私だったらこう答えるよ!」というのがあれば、ぜひ、コメント欄や返信で教えてください^^
僕が回答したのは、
こんな風に相談をする時点で、話さないことに対して、葛藤を抱えているってことだよね。ということならば、正直に話すのが良いと思うよ。でも、それは、序盤の面接じゃなくて、終盤に差し掛かった面接くらいがいいと思う。
もちろん、正直に話すことで、一般的な就活生よりも不合格をもらうことが多く(これは実体験)、こそまでして内定を出してくれるような企業は多くはない。だから、人よりも苦労が多いかもしれない。
でもそんな中で、「それでも」と言って内々定を出してくれる会社もある。そういう会社が巡ってくるまで、いろんな企業を見てみるしかないよ。
正直に話すことが悪いことばかりではない。入社後に、社内外からもそういう目で見られるので、「いつか辞める」という心の内を隠さずに仕事ができること、その前提で仕事を任してもらえることがあるから。人に言えない秘密は隠せば隠すほどに心の重荷になるけれど、それがないことは、とっても働きやすい。
でも、あくまでも、ここまでの話は、あなたが会社に求めることだけであって、会社があなたを採用する理由にはならない。
これは、最終選考の時に、当時の社長に言ってもらったことなのだけど、「この会社にいる数年間で何を残せたら、自分に合格が出せる(=家業に戻る)のかな?」を考えることが大事。
営業職なら1人前になるだけでは足りないし、あなただから取引をしたいという顧客をつくるのもよくない(=退職によって取引がなくなるのは、全社で見るとマイナスだから)。
新卒で入る会社に、人事や経営を学びたいからコンサルだとか、商流を学びたいから●●だとか、コネを作っておきたいから、同業大手にだとか。自分が会社に求める会社に入ったとして、何を残して巣立てるか?そんな視点で就活をしてみたら良いと思うよ。
(偶然にも、たった30人ほどしかない株式会社パフには、お菓子屋の息子、陶磁器屋の息子、酒屋の娘に車屋の娘、家元の娘などが働いています。不思議ですねー。)
ということで、こんな感じのことを、学生に回答しました。こんな問いを立てられたのは初めてだったので、とても新鮮な気持ちでした。
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