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「こんなこと話しても落とされない?」選考で挫折経験を聞かれる意図【哲学専攻”ちー”のひとりごと】

「こんなこと話しても落とされない?」選考で挫折経験を聞かれる意図【哲学専攻”ちー”のひとりごと】

ちー人文社会学部/学部 4年

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2022/09/01 UP

こんにちは/こんばんは!
23卒、哲学専攻 ちー です。

私がESや面接で聞かれて困った質問の一つに「あなたが今までに挫折した経験を教えてください」というものがあります。
「挫折経験って何話そう…」「”こんな失敗しました”って言ったら落とされちゃわないのかな」と悩んでいました。

なぜESや面接で挫折経験を聞くのか、その意図を学生視点で考えてみました。

amazon流「失敗」の捉え方

私もよくお世話になっている超有名企業のamazon(語彙力不足ですいません笑)は「失敗」に対してポジティブな見方をしています。

以下はamazonの「失敗」についての捉え方です。(参照:https://toyokeizai.net/articles/-/597199?page=3)
★失敗したときこそ、その人の本当の力が出やすい。
★大切なのは失敗から何を学んだか。
★失敗の表明=人から信頼を得るための資質。
★失敗を言えない=入社してからも何か困っていることがあってもそれを言えない。

以上のことからamazonでは、どんな失敗をしたのかよりも困難な状況に陥ったときに何を考えどのような行動をとるかを重要視していることがわかります。

「苦悩する状況」に対する哲学者の考え方

私は大学で哲学を学んでいるのですが、いろいろな哲学者がいる中で「ヴィクトール・エミール・フランクル」の思想をご紹介したいと思います。(*あくまで私の解釈です)

以下は私がこれまで読んだフランクルの著書の中から読み取った「苦悩」に対する捉え方です。
★自分の力ではどうすることもできないような「苦悩する状況」に陥った時というのは、自分がどんな「態度」をとれるかを表現する絶好の機会。
★人は何かを創り出したり美しいものに触れたりした時にも自分の価値を感じることができる。もしこのような価値を感じられない時でも「自分がどんな態度をとるか」によって生まれる価値(自分に対する誇りなど)は感じることができる。
★人は苦悩する存在だからこそどんな時でも自分の価値を感じることができる。言い換えれば苦悩することこそ人が人らしく存在できる要因。

挫折経験や失敗からは少し話がずれてしまいましたが、フランクルの思想からも「どんな行動をとるか」が人間という存在にとって重要なことだとわかります。

まとめ:「挫折経験」を聞かれる意図って?

ここまで「失敗」や「苦悩」についてみてきましたが、以上のことをふまえてESや面接で「挫折経験」を聞かれる意図を考えてみました。

★困難な状況に陥ったときにどのような行動をとるのか過去の経験から知る
仕事をする上でも失敗してしまったり、自分の力ではどうしようもできないような状況になってしまうことがあると思います。その時に「どんな行動をするのか」を過去の経験を聞くことで裏付けをとっているのだと思います。「困難な状況でも頑張れます!!」というだけでは、なかなか納得しにくいですよね?

★面接官を信頼してくれているか、本音を話してくれるているかどうか判断している
自分の失敗や挫折したことを話すのは簡単なことではありません。多少なりとも自分のマイナスな部分に目を向けなければならないし、それを緊張する場面で話さなければならず、非常にエネルギーを消費します。面接官も簡単なことではないことは理解されているはずなので、簡単ではないけれど一生懸命話してくれた=信頼できる、となるのではないのかなと思います。
余談ですが、企業説明会でも社員の方の失敗談などのネガティブな部分も教えてくれた際には「学生にも本音で、本当のことを伝えようとしてくれる誠実な企業なんだな」という印象を持ちます。

★挫折した内容はぶっちゃけ関係ない
私が面接で挫折経験を話した際に、どうしても気になって「ぶっちゃけ挫折した内容を聞いてどう思われましたか?」と面接官の方に聞いたことがあります。
その内容というのは、あることを継続できなくて途中でやめてしまった、というものでした。私は、継続できなかったって話したら「この学生、会社に入っても継続力なくて辞めそうだから不合格にしよう」と判断されると思っていました。
面接官の方からの答えは次のようなものでした。「確かにちーさんは継続できなかったことを教えてくれた。でも私が重要だと思うのは”継続できず辞めてしまった後”だと思う。ちーさんなりに工夫したり努力して挫折した出来事を乗り越えられたことを知ることができたので良かった。」。

以上、私なりの「挫折経験を聞かれる意図」でした。もし学生の方が挫折経験を聞かれたら自分の本質を伝えるチャンスととらえてみるのはいかがでしょうか?
最後までご覧いただきありがとうございました!

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