こんにちは、パフの田代です。

私は職業柄、学生向けの就職講座で「納得いく企業研究」をテーマに
お話をさせていただいたり、その内容の資料を作ることも多いのですが…

この手の話をすると「ブレない軸を持とう」とか「企業選びの軸こそすべてだ！」とか
そうした話に終始しがちだよなぁと感じています。

ただ。

正直、ジク、ジク、ジク、ジク…
言うのは、あんまり好きではないんですよね。
針で刺されているみたいですし（それはチクチクか…）

そこで「軸」疲れをしているあなたに読んでいただきたく
本日は執筆したいと思います。

◆「人間ってなんだろう？」

私は仕事でプレゼン資料を作る際、
人の心に響くプレゼン、難しく言うと「行動変容」に繋がるには
どのような言葉や伝え方をすればいいのかを
真剣に…いや…メチャメチャ本気で考えているおじさんです。

すると、つまるところ「人間を理解する」という点に行きつきます。

「人間を理解する」

哲学的な難しい話に見えますが、シンプルに人間を捉えると、
人間は自分が一番かわいくて、矛盾に満ちている。
そんな面白い動物だと思っています。

「もう恋なんてしないなんて言わないよ絶対」（どっちやねん！）とか
「仕事は好きだけど、今日は出社したくない」（嫌いちゃうの！）とか
「御社は第一志望ではなく、第一志望群です」（２番以下やん！）とか

そういう「複数の感情」の間を拘束で往復しながら生きているのが人間です。
もう「ブレブレ」っすよね。

いや、ビシッとスーツで決めた社会人も…
皆さんと同様の「人間」ですから、ハッキリ言って同じです。

いいんです。

人間は、どんなに偉そうなことを言っても、
聖人君子じゃないですから、色々な感情が芽生えます。

私は、まず「ブレブレだよね」ということを理解した上で、
物事を考えることが重要だと思っています。
なぜならば、ブレることで「好転すること」が沢山あるから。
悪いことばかりではないんですね。

反対に「ブレない自分を大事にしなきゃ！」と意識するあまり、
そもそも本当の気持ち、心の琴線に蓋をすることにも成りかねません。

私は、むしろ「軸」なんて理論武装をするのではなく
何かの事象に出会った時に感じた「高揚感」や「違和感」を大事にして
「軸」ベースではなく「感情」ベースで
時の流れに身を任せてみたらどうかと思っています。

では「感情」ベースで向き合うにはどうすればいいか？
それは「脱力」することです。

就職活動をしていると、どうしても肩に力を入れてしまいますが、
あえて深呼吸、あえて脱力。その方が、感情に素直になれます。

ただし、唯一大事にしてほしいことは「考動」すること。

動いて、考えて、動いて、考えて、動き続けて。
その時に出会った「高揚感」や「違和感」の感情を積み上げていくと
自分が大事にしているものが見えてくると思います。

私たち人間が「生きる」ということは、つまるところ、毎日変化する日常の中で、
自分自身も「変わっていく」ということです。

ブレブレである日常の中で出会った出来事や気持ちは、
偶然のようで必然のような気もしています。

是非、時の流れに身を任せて、素直に行動してみてください。
人生の出会いや偶然って、ちょっぴり怖いけど、でも、すごく楽しいですから。