2020/07/03
■今回のお悩み■
どうしたら、大手企業に必要とされる人になれますか?(大学3年・男子)
そもそも、どうしてこの質問にたどり着いたのでしょうか?
なぜ「大手企業」限定なのでしょうか。
実はこういった相談を以前にも受けたことがあります。
どうして?と聞いてみると、「OB・OG訪問や企業訪問をしていても、大手の人の方が優秀な人が多いように感じるんです。私もそんな優秀な人がいる環境で働きたいです」という答え。
同じように捉えている方も、いるのではないでしょうか。
確かに大手企業の選考は倍率も高いので、優秀な人が多いように見えるのかもしれません。
しかし、必ずしも現実はそうではありません。(そもそも、優秀というのが非常に曖昧な表現なのですが、ここでは「仕事に必要な能力」という意味でしょうか)
「大手 = 優秀」皆さんはどう思いますか。逆に言えば「中小企業=優秀ではない」のでしょうか。大手で働かないと優秀なビジネスマンにはなれないのでしょうか。
・企業の規模と、その企業で働く従業員の能力は比例しない
・大手、中小という規模に関係なく、優秀な人とそうでない人がいるだけ
・職業に貴賎や高低はなく、人の心に貴賎や高低があるだけ
働く会社で、あなたの能力が決まってしまうという事はありません。新卒採用をする会社は約2万社あるそうです。多くの学生が行きたがる大手企業は、その極々一部に過ぎません。極々一部だけを見て、その他の会社を見ずして、大手に行きたい理由を自分の言葉で語れますか。
最終的に大手に行きたいと思ってもいいんです。視野を広げて、中小企業と比較するからこそ、大手企業に対する理解も深まり、自分の会社選択の納得度が上がるのだと思います。
ちなみに、同じような悩みを持っていた私の後輩は、中小企業で働く社会人にあまり会ったことがないとのことで、私の知り合いの中から「中小企業のスーパーエース人材」3人を紹介して、会ってもらうことにしました。
結果的には「企業規模と社員の能力が比例しない」ということを肌で感じてもらえたようです。
百聞は一見に如かずですね。
若手メンバーが、大手企業にこだわる理由はどこにあるのか?という話を熱く語ってくれましたので、それでもやっぱり大手企業に行きたい!となった方向けに、ではどうしたら必要とされる人になれるかどうかを私からお伝えします。
結論から言うと、どんな大手企業からも必要とされる人には、なれません。
なぜならば「大手企業」というくくりの中にも、たくさんの会社が存在するからです。
例えば同じ業界でも、その企業カラーやらしさ、といったものは千差万別です。
ただ、本当に自分に合う会社に必要とされる方法がただ一つだけあります。
自分の「素を出す」ことです。
ここで言う“素”とは、自分の根っこの価値観や考え方、今までの経験、つまり「個性」です。
大手企業に入りたい!という一心の方々は、どうにかして優秀な自分像を作り上げようとしているように感じます。
そうするとだんだん個性がなくなって、ありふれた就活生になってしまうのです。
そんな皆さんを見て、企業側が正しい判断をできるでしょうか?
答えはNOですね。
しかも、作り上げた自分でその会社に入社することができたとしても、作り上げた自分のまま働かないといけません。自分らしくいられない環境で働くのは、きっと辛いと思います。
就活生の皆さんが思っているよりも、企業は学生の本当の自分を見せて欲しいと思っています。
それは、大手企業でも中小企業でも変わりません。
まだまだ企業探しは序盤の段階だと思います。
ぜひ視野を広げてみてくださいね!
大手・中小・ベンチャーなど、とてもざっくりなくくりで見てしまいがちですが、企業の個性は千差万別。怖がらずに自分の個性もぶつけてみましょう。
企業の個性ってよくわかんない、本当にそんなものあるの?自分には個性がないんだと思う方には、「就活ワークアウト」がオススメです。ぜひ、自分の目で確かめてみてください!
☆今回の執筆者/里見 瑛梨奈(さとみ えりな)
新卒2年目(サトミって…?)
愛媛県出身、医療系大学出身のリケジョ。
☆☆職サークル通信編集長/清水 真理(しみず まり)
福岡県出身、新卒で入社し現在7年目(シミズって…?)