2023/11/16 UP
何度やっても慣れないもの。それは初対面の人とのコミュニケーション。
特に「採用面接の場」では、
・何を聞かれるのかわからない…
・聞かれたことに、きちんと答えられるのか…
・普段は接点の少ない年上の大人が目の前にいる…
・自分の受け答えで結果がかわるかもしれない…
そんな不安が積み重ねて、対面の面接でも、オンラインの面接でも、とっても緊張する人もいるのではないでしょうか。
シリーズとして、
「緊張を乗り越えるための面接テクニック」を考えてみました。
(1)当日までの準備編
可能な限りの事前準備を行うことで、自信をつけることができます(準備8割です)。
面接官が面接で確認したい主な項目は、
①「ガクチカを通して発揮されたあなたらしさのエピソード」
②「ガクチカの中でも、苦労しながらやりきれたエピソード」
③「企業の仕事とあなたらしさの接点が見出せる志望の理由」です。
①②は、よく「●●%の成果を出しました」「●位になりました」という「実績を強調しないといけない感」があるかもしれませんが、そんなことはありません。多くの企業では、そんなに重要視していません。
面接官が聞きたいのは、実績自慢ではなく、努力の過程(=プロセス)です。
・なんでそれを頑張ろうと思ったのか
・それはちょっと頑張って達成できたのか/けっこう頑張って達成できたのか
・その過程で、どんな頑張り方をしたのか
・その過程では、どんな苦労やうまくいかないことがあったのか。 など
プロジェクト(ガクチカ)の分野が違うと、仕事の結果も再現性はない。でも…
例えば、野球で150km/h投げられる人。
そんな人が就職して、仕事の場面で、150km/hの球を投げる場面があるのか? なんてことはまずないです。
でも、その150km/hを投げるにあたって
例えば、
・何も考えず、日々投げ続けることを努力した、とにかく走り続けた
・片っ端から書籍を読み漁って、論理的に身体を動かせるようになった
・先輩やコーチに避けられるまで、アドバイスをもらいまくって実践を続けた
他にもあるかもしれませんが、その努力の過程は、きっと仕事にも再現性があるはずなんですよね。
・何も考えず、日々投げ続けることを努力した・とにかく走り続けた
→指示をしたら、考えるよりも先に行動ができそうな人かな?
・片っ端から書籍を読み漁って、論理的に身体を動かせるようになった
→下調べをしてロジックを積み上げてから行動に移す人かな?
・先輩やコーチに避けられるまで、アドバイスをもらいまくって実践を続けた
→人をうまく頼ることで、目標まで近づける人なのかな?
じゃあ、その努力をするにあたって、
・「他の人、それくらいやれよ~」と思いながら努力をしていたのか
・案外回りのみんなもそれくらいの努力ができていたのか?
もし前者なら、その努力の仕方は、あなたらしさ(才能)だったりもするわけで。
もちろん、順風満帆に結果はでないので、その壁(苦労)をどうやって頑張りを継続できたのか。
面接官といっても、普段は現場で働きながら部下を持つマネージャーを務めている人が多いので
自社で働くことになっても、その努力の方向性(=あなたらしさ)が近いか遠いか、という視点でジャッジしています。
③「企業の仕事とあなたらしさの接点が見出せる志望の理由」も、ここまで自分のことを深掘りできていたら充分です。
そんな自分の特性と、企業の特徴のマッチ度合いを言葉に紡いでいくだけ。
そのためには、徹底的に企業のことを調べる必要があります。
「製品が有名」「理念がいい」「福利厚生が充実」ということではなくて
「その製品」ができた背景には何があったのか、
「その製品」を作る人は、どんな人たちなの?どんな環境で、どんな想いを持って働いているのか
「その製品」を売る人は、どんな人たちで、営業目標を達成するためにどんな日々を送っているのか
「その理念」ができた背景にあることは何なのか?
「その理念」を体現できる現場の人ってどんな人なのか?
「その理念」が感じられる仕事のエピソードには何があるのか
「その理念」に社員が共感してもらうよう、社内の取り組みには何があるのか? などなど。
会社説明会やインターンシップ、OBOG訪問や座談会などを通して突き詰めて考えていく。
そうすることで、
自分のガクチカ(努力の過程)と、会社の社風・仕事のジョブスタイルのマッチ度合いが、どんどん言語化されていきます。
これこそが、志望動機の正体です。
ここまで準備すれば、大丈夫です。安心して臨んでください。
もし、ここまでしても、不合格だったら。
それは社風が合わなかった(入社後に苦しむことを回避できた)ということなので、
まったく気に病むことはありません。
次の会社の面接の準備に切り替えていきましょう!
ということで、(1)準備編 はここまで。
次々回は(2)当日編 に続きます!
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