職サークル

TOP よみもの 就活お役立ちコラム 内定企業が複数ある?!どうする?ブランドよりも「自分に合うか」を大切にしよう

スタッフのつぶやき

内定企業が複数ある?!どうする?ブランドよりも「自分に合うか」を大切にしよう

内定企業が複数ある?!どうする?ブランドよりも「自分に合うか」を大切にしよう

平原葉子職サークル運営事務局 株式会社パフ

2005年新卒入社。2020年1月より職サークル事業責任者に就任。 #学生と企業の心が通う瞬間が大好き #農芸化学専攻 #3児の母

2025/03/25 UP

こんにちは、職サークルのヒラハラです。今日は、就活生にぜひ伝えたい「企業のブランド問題」を取り上げてみようと思います。

就活が本格化すると、多くの人が「どの企業を受けるか」で悩みます。今からの時期は、複数内定を取って、「どの企業に入社するか」で悩む人もいるかと思います。その際、企業のブランドを重視する人は少なくありません。有名企業、大手企業、社会的なステータスのある会社――確かにそれらには魅力がありますよね。

「せっかく頑張って勉強してきたのだから、名の知れた会社に入りたい」
「親も安心するし、友達にも自慢できる」
「ブランドのある会社なら、将来のキャリアも安泰そう」

こうした理由でブランド企業を志望するのは、ある意味で自然なことだと思います。しかし、「有名企業だから」という理由だけで入社を決めるのは、必ずしも賢い選択とは言えません。なぜなら、「ブランドがある企業=自分にとって最適な企業」ではないからです。

ブランド就職の落とし穴:友人のケース

私の友人も、かつては「ブランド志向」で企業を選んだ一人でした。

友人は大学時代、特別にやりたい仕事があったわけではなかったものの、「せっかく就活するなら有名企業がいい」と考え、大手企業に就職しました。その企業は誰もが知る会社で、親や周囲の友人からも「すごいね!」と言われていました。友人自身も、「安定した会社に入れたし、これで将来は安心だ」と思っていたようです。

しかし、入社して数ヶ月も経たないうちに、友人は次第に元気を失っていきました。久しぶりに会ったとき、「どう?仕事楽しい?」と聞くと、少し笑いながら「うーん…まあ普通かな」と歯切れの悪い返事。さらに話を聞くと、次のような悩みを抱えていました。

  • 業務内容が単調で、自分が成長している実感が持てない
  • 会社の文化が合わず、居心地の悪さを感じる
  • 上司や同僚と価値観が合わず、意見を言いづらい

結局友人は、3年も経たずに転職を決意しました。新しい職場は前職ほどの「ブランド」はなかったものの、自分がやりたいことに挑戦できる環境で、イキイキと働いているのが印象的でした。

この経験を通して学んだのは、「ブランドだけで企業を選ぶと、必ずしも幸せになれるわけではない」ということ。むしろ、自分に合った環境で、内発的動機を持って働けることの方が大切なのです。

企業選びで本当に大事なこと

では、どうやって「自分に合う企業」を選べばいいのでしょうか?ポイントは次の2つです。

①「自分に合うか」を考える

企業選びでまず大事なのは、「この会社の環境で、自分はのびのび働けるか?」という視点です。以下のような点をチェックしてみると良いでしょう。

  • 価値観が合うか(会社の理念や文化が、自分の考え方とマッチしているか)
  • 働き方が合うか(裁量の大きさ、ワークライフバランス、リモートワークの可否など)
  • 社風が合うか(体育会系?フラットな組織?個人主義?チームワーク重視?)

例えば、自由な発想を大切にする人が、厳格なルールのもとで働く企業に入ると、窮屈に感じるかもしれません。逆に、安定を求める人が、変化の激しいベンチャー企業に入ると、不安を感じることもあるでしょう。

② 内発的動機を持てるか

「内発的動機」とは、自分の内側から湧き出る「やりたい!」という気持ちのこと。これがある仕事は、モチベーションが持続しやすく、やりがいを感じながら働くことができます。

では、どうすれば内発的動機を持てる会社を見つけられるのでしょうか?

  • 自分がワクワクする瞬間を振り返る(どんなときに「楽しい」と感じるか?)
  • その企業の社員と話してみる(実際に働く人の価値観や仕事のやりがいを知る)
  • 自分の将来像を描く(この会社で働く自分を想像できるか?)

例えば、ある人は「新しいアイデアを考えるのが楽しい」と感じるかもしれません。その場合、新規事業の立ち上げに関われる環境や、裁量が大きく、自分の意見を活かせる職場の方が合うでしょう。

「世間体」より「自分の幸せ」を優先しよう

就活をしていると、「この会社に入ったら親が喜ぶかな?」「友達に自慢できるかな?」と考えてしまうこともあるかもしれません。でも、大切なのは「世間の評価」ではなく「自分がその会社で幸せに働けるか」です。

ブランドのある企業がダメというわけではありません。しかし、もし「この会社で働く自分がイメージできない」と感じるなら、少し立ち止まって考えてみてください。大事なのは、他人の目ではなく、自分自身が納得できる選択をすることです。

就活は「自分の人生を選ぶこと」。世間の価値観に流されず、あなた自身が「ここなら楽しく働けそう!」と思える企業を見つけてくださいね!

OTHER