2022/11/09 UP
こんにちは、職サークルの平原です。最近まいぜんシスターズにハマっています。マイッキーのキャラとぜんいちくんの笑い方が大好きです。
さて、今回は企業の「求める人物像」によく上がってくる項目のうち、
・問題発見力
・課題解決力
について、考え方の解説と、伝え方のコツをまとめて行きたいと思います。
課題解決力、違和感だらけ!
…とか言いながらですね、面接の自己PRでいきなり「私は問題解決能力があります」とか「私は原因を分析して問題を解決する能力があります」とか言われると、正直「げっ」て思ってしまいます。違和感大です。それはなぜかと言うと、内容を聞いたときにそれ別に問題発見力じゃないじゃん、課題解決力じゃないじゃん、と思う経験が多かったからです。一生懸命話してくださっているのに、申し訳ありません。もちろん、すごい!と思う方もいらっしゃいました。
課題解決力って、かなりカッコつけた言葉だな、というのが平原の個人的な感覚です。
私の学生時代、そんなこと意識して生きてなかったぞ、とも思います。
もっとシンプルに背伸びせず
・目標に向かって粘り強く取り組む力
・成果へのこだわりと行動力
・負けず嫌いからくる改善力
とか言ってくれたほうがスッと聞けるのにな、と思うことが良くあります。
お話しいただいているエピソードの大半は「改善力」と言ってもらった方がしっくりくるなと思います。
出鼻をくじいて失礼しました。
まず、自分でもくすぐったくなるような、自分に似合っていない言葉を無理して使わない。
これが鉄則です。超大事です。この記事を読んで、問題解決力PRするのや~めた、と思ってもらってよいです。
いやいや、ちゃんと解説してくださいよ、という声が聞こえました。はい、ここから解説に入ります。
課題解決とは GROWモデルの紹介
では、問題発見、課題解決って何なのでしょうか。
企業人事の採用課題解決を毎日仕事でやっている私平原の、普段の思考フレーム(GROWモデル)を元にお伝えします。
課題解決フレーム GROWモデル
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1)現状を正しく言語化する
2)あるべき姿(理想)を言語化する
3)1と2の差異を言語化する(問題の抽出)
4)あるべき姿に近づくために、最も解決するべき問題を決める(課題の設定)
5)課題を解決するための施策を多数リストアップする(解決策の立案)
6)解決策のうち、優先順位が高いものについて計画を立て(計画力)、実施の体制を作り(周囲の巻き込み力)、確実に実行して(遂行力)結果を出していく
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このフレームでポイントはいくつかあります。
1つ目「あるべき姿の言語化」をする力
・本当はどうなりたいのか。どうなれたら理想なのか。課題解決は目的地設定なしには始まりません。
・そもそも、狭い視野であるべき姿考えててしまう人も多いです。アサンプション・スマッシング(前提破壊)という手法もありますが、あらゆる前提を取っ払ってあるべき姿を考える力というのは非常に大きな強みです。アサンプション・スマッシングがとても上手な人は、GROWモデルをひとつずつ積み重ねて課題を解決するロジカルシンキングではなく、ラテラルシンキングで解決策を立てられる人ですね。※言葉の意味は、リンク先を参照!
2つ目 的を得た「課題の設定」をする力
このフレームを書いてみると実はすごく難しい。若手だと、なかなか理想に近づくための的を得た課題設定ができません。
もっと他に大事なことあるでしょ、となってくるのです。
これが上手い方は、すごい本質を突いてくるな~という印象。本質を見極める力ですね。
3つ目 解決策をたくさんリストアップする力
解決のための選択肢を一つしか用意せず、思いついたものをやりました、というだけでは本当に解決力あるの?再現性あるの?と確信が持てません。どれだけたくさん施策を打ち出せるのか、が解決力の大きな一員です。発想力に近いところですね。
4つ目 課題解決を遂行する総合
ひとりでやり切れてしまうものもあるかもしれませんが、少し大きなエピソードともなれば、あなたがリーダーとなって、あるべき姿を打ち出し、タスクを洗い出し、周囲の人を巻き込みながら、スケジュールと分担を決め、モチベーション高くそれに取り組んでもらい、成果を出すという一連の流れを動かすはずです。
もう、ここまでくると課題解決力なんて言わずにリーダーシップと言ってしまった方がよさそうですね(笑)
そして何より、
理想に向かって自分が状況を前進させるんだ、という当事者意識であり主体性です。
ここまで書いてわかりました。課題解決力は、あらゆる強みの総合力と言えるのです。「私は課題解決力あります」と言われると、総合力あります、と言われている気になって違和感満載なんですね。ふむ。
結論 伝え方のコツ
企業の求める人物像に「課題解決力のある人」と書いてあったとしても、あなたが背伸びしていると感じるのでれば、改善力や発想力、主体性、問題を放置できない向上心などあなた自身が納得できる、自身を持てる言葉を使ってエピソードを紹介することを心からお勧めします!
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