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「無い内定」、でも大手メーカーに入りたい(大学4年・男子)

2020/06/19

■今回のお悩み■
最近、いくつか内定をもらった友人が「どこに決めようか迷っている」と悩んでいるのをよく聞きます。でも、私はまだ一つも内定がない、「無い内定」状態です。ずっと「大手メーカーで多くの人の役に立つ製品を作りたい」という夢を持っていたのですが、流石に焦りが出てきています。どうしたらいいでしょうか。(大学4年・男子)

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周りの友達が内定をもらっているなかで、1人だけ置いて行かれる気がして焦ってしまう気持ち、分かります。
ただ、そんなあなたにお聞きしたいのは、いわゆる「超人気企業」だけを受けていませんか、ということ。
超人気企業というのは、言うまでもなく応募者が多く、狭き門です。
3月にナビからエントリーするよりも前に、有望な人はすでに、リクルーターと接触していることもあります。

つまり、皆さんが見えている現実以上に、狭き門なのです。
もちろん、「就職留年してもいい。私は人気企業にどうしても入りたいのだ!」という人を止めはしませんが、あまりお勧めできないというのが正直な気持ちです。

就職浪人する覚悟がある訳ではないなら、視野を広げる必要があります。
確かに、大手の商品の方がもともとの知名度が高い分、多くの人に使ってもらいやすいかもしれません。
でも、本当にあなたのやりたいことは大手じゃないと達成できないのでしょうか?
結局は「大手メーカーに行きたい」という、視野狭窄に陥っているだけの可能性はないでしょうか?
夢を追い続ける、ということを否定するつもりはありませんが、理想だけを語っても仕方ないのも事実。
現実を受け入れ清濁併せ飲む、という姿勢も時には必要です。

もし本当にものづくりに関わりたいのであれば、規模を小さくしてでも、
良い製品を世に出しているメーカーを探すべきでしょう。
また、多くの人の役に立ちたいなら、モノを作るほかにも方法はいくらでもあります。
どんな会社でも、大なり小なり世の中に影響を与えているのですから、
それこそ、どんな会社でも食わず嫌いせずに飛び込んでみるべきです。
「やりたいことを仕事にしよう」という概念は流行っていますが、
「その会社に行けば必ず望む仕事ができる」とは限りませんし、
案外、「他の会社でも同じような仕事を経験できる」こともあります。

新卒採用をしている日本の企業は、2万社あるといわれています。
学生の皆さんがよく知っているのは、消費者向けのビジネス(いわゆるB to C)を行う企業や、CMを流しているような企業がほとんどかもしれません。
でも世の中には、法人向けビジネス(いわゆるBtoB)で優れた会社がたくさんあります。
こうした企業は、消費者として生活していてはなかなか目がいかないのが普通です。

そこで私は、「志望企業の取引先」を調べてみることをお勧めします。
手当たり次第志望企業の取引先の選考を受ければいい、ということではありません。
会社や店舗に足を運んだり、OB訪問をしたりして、選考を受けるかを判断しましょう。
すでに複数の企業を訪問したり、社会人と会ったりしていると思いますので、
オフィスや店舗を見れば「自分がここで働いているイメージが湧くかどうか」は
直感でだいたい判断できます。
「内定しても行きたくないが、とりあえず保険として受けておく」というのは、
自分・会社・その会社を本当に志望している他の学生、誰も得しません。
入社する気もないのに、「とりあえず自信をつけたいから」「保険がほしいから」という理由で、とりあえず選考だけ受けるのはやめましょう。

なぜなら、「結局誰も得をしないから」です。

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結論!

有名、大手、人気など、「企業の見た目」だけにいつまでも囚われず、視野を広げて会社を選ぼう。
内定は「保険」でも、「勲章」でもない。本当に行きたい会社から1つもらえれば、十二分。

☆今回の執筆者/岡崎 葉澄(おかざき はすみ)

新卒2年目(オカザキって・・?

海外留学経験もあるグローバル女子。

社内でのニックネームは「はすみん」。

☆☆職サークル通信編集長/清水 真理(しみず まり)

福岡県出身、新卒で入社し現在7年目(シミズって…?

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