職サークル

内定が出る12のヒミツ

7-06.大手企業 vs 中小企業 働くメリット、デメリットとは?

「大手企業と中小企業で働くメリット、デメリットとは?」

先日、就職活動生5人をパフに招いて、あるグループワー

クをしました。冒頭に書いたものがワークのテーマです。

ワークの内容は簡単。大手企業で働くメリット・デメリット、中小企業で働

くメリット・デメリット、合計4つの項目について参加者の皆で考えてもら

いました。以下、学生の皆さんが考えた結果の一部をご紹介します。

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【大手企業で働くメリット】

・ネームバリュー、社会的な地位が高い

・安定している

・給料が高い

・社員が多いため、組織として強い

・ビジネスの規模、世の中への影響力が大きい

・優秀な人が多い

【大手企業で働くデメリット】

・人が多いため、自分がいなくても会社が回る

・社内競争が激しい、出世に時間がかかる

・仕事が分断されていて、成果が見えにくい

・社員一人ひとりをしっかり見れない

・下積みが長い、個人の裁量が少ない

・意思決定のスピードが遅い

・経営陣の存在が遠い

【中小企業で働くメリット】

・社員が少ない分、責任ある仕事を任される

・個人の裁量が大きい

・「会社」ではなくて「個人」として勝負できる

・自分が会社を大きくするという実感が持てる

・意思決定のスピードが速い

・経営陣との距離が近い

【中小企業で働くデメリット】

・一人ひとりの負担が大きい

・知名度、社会的な地位がない

・ビジネスの規模、世の中への影響力が小さい

・不安定

・福利厚生が充実していない

・親が不安になる

※あくまで、当日の参加学生から出た意見です。

あなたはどう思いますか?

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当日の参加学生に、私は3つのことを伝えしました。

■1.メリットとデメリットは表裏一体である。

例えば「社員の多寡」という点に着目してみます。大手企業では「社員が多

いため、組織としては強い」かもしれません。その反面「社員一人ひとりを

しっかり見れない」「社内競争が激しい」という声も出ました。

一方、中小企業では「社員が少ない分、責任ある仕事を任される」「個人の

裁量が大きい」という声も出ました。逆に「一人ひとりの負担が大きい」と

いうデメリットも挙がりました。

それぞれのメリットとデメリットを見てみると表裏一体なのです。要するに

「社員が多い」という事実をあなたはどう解釈するか、です。

■2.本当に企業規模と関係があるの?

例えば「安定・不安定」。これは企業規模とほとんど無関係です。大手企業

が倒産するケースもあれば、中小規模でも、財務的、ビジネスモデル的に、

とても安定している会社もあります。「大手=安定」といった安易な連想で

思考停止をしてしまうのは非常に危険です。

■3.本当にあなたにとってメリットなの?

例えば「ネームバリュー」という点。これは大手企業と中小企業では大きな

差があるのは事実です。でもネームバリューがあることは、本当に「あなた

にとっての」メリットなのでしょうか。

ネームバリューやブランドで、商談が有利になったり、お客様が増えたりす

ることはあります。しかし、それは「会社」のメリットではないでしょうか。

あなた「個人」のメリットと言えるのでしょうか。

もちろん、ネームバリューを重視する人もいますし、それを否定するつもり

はありません。ただ「それは本当に自分にとって良いことなの?」というこ

とを常に考えてほしいのです。

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私が伝えたいことは「大手・中小…どちらが自分にとって良いのか、しっか

り考えてくださいね!」ということです。考えるためには自分で足を使って、

人に会って話を聞く。「大手企業・中小企業」と検索しても「あなたの答え」

は手に入りません。答えを出せるのは自分だけです。

参加学生の皆さんも、大手・中小を客観的に比べてみて、学ぶところが大き

かったようです。

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