7-06.大手企業 vs 中小企業 働くメリット、デメリットとは?
「大手企業と中小企業で働くメリット、デメリットとは?」
先日、就職活動生5人をパフに招いて、あるグループワー
クをしました。冒頭に書いたものがワークのテーマです。
ワークの内容は簡単。大手企業で働くメリット・デメリット、中小企業で働
くメリット・デメリット、合計4つの項目について参加者の皆で考えてもら
いました。以下、学生の皆さんが考えた結果の一部をご紹介します。
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【大手企業で働くメリット】
・ネームバリュー、社会的な地位が高い
・安定している
・給料が高い
・社員が多いため、組織として強い
・ビジネスの規模、世の中への影響力が大きい
・優秀な人が多い
【大手企業で働くデメリット】
・人が多いため、自分がいなくても会社が回る
・社内競争が激しい、出世に時間がかかる
・仕事が分断されていて、成果が見えにくい
・社員一人ひとりをしっかり見れない
・下積みが長い、個人の裁量が少ない
・意思決定のスピードが遅い
・経営陣の存在が遠い
【中小企業で働くメリット】
・社員が少ない分、責任ある仕事を任される
・個人の裁量が大きい
・「会社」ではなくて「個人」として勝負できる
・自分が会社を大きくするという実感が持てる
・意思決定のスピードが速い
・経営陣との距離が近い
【中小企業で働くデメリット】
・一人ひとりの負担が大きい
・知名度、社会的な地位がない
・ビジネスの規模、世の中への影響力が小さい
・不安定
・福利厚生が充実していない
・親が不安になる
※あくまで、当日の参加学生から出た意見です。
あなたはどう思いますか?
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当日の参加学生に、私は3つのことを伝えしました。
■1.メリットとデメリットは表裏一体である。
例えば「社員の多寡」という点に着目してみます。大手企業では「社員が多
いため、組織としては強い」かもしれません。その反面「社員一人ひとりを
しっかり見れない」「社内競争が激しい」という声も出ました。
一方、中小企業では「社員が少ない分、責任ある仕事を任される」「個人の
裁量が大きい」という声も出ました。逆に「一人ひとりの負担が大きい」と
いうデメリットも挙がりました。
それぞれのメリットとデメリットを見てみると表裏一体なのです。要するに
「社員が多い」という事実をあなたはどう解釈するか、です。
■2.本当に企業規模と関係があるの?
例えば「安定・不安定」。これは企業規模とほとんど無関係です。大手企業
が倒産するケースもあれば、中小規模でも、財務的、ビジネスモデル的に、
とても安定している会社もあります。「大手=安定」といった安易な連想で
思考停止をしてしまうのは非常に危険です。
■3.本当にあなたにとってメリットなの?
例えば「ネームバリュー」という点。これは大手企業と中小企業では大きな
差があるのは事実です。でもネームバリューがあることは、本当に「あなた
にとっての」メリットなのでしょうか。
ネームバリューやブランドで、商談が有利になったり、お客様が増えたりす
ることはあります。しかし、それは「会社」のメリットではないでしょうか。
あなた「個人」のメリットと言えるのでしょうか。
もちろん、ネームバリューを重視する人もいますし、それを否定するつもり
はありません。ただ「それは本当に自分にとって良いことなの?」というこ
とを常に考えてほしいのです。
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私が伝えたいことは「大手・中小…どちらが自分にとって良いのか、しっか
り考えてくださいね!」ということです。考えるためには自分で足を使って、
人に会って話を聞く。「大手企業・中小企業」と検索しても「あなたの答え」
は手に入りません。答えを出せるのは自分だけです。
参加学生の皆さんも、大手・中小を客観的に比べてみて、学ぶところが大き
かったようです。