2020/07/28 UP
こんにちは。パフの石河です。突然ですが、僕には、弟が2人います。
ひとりは今アメリカにいて(大学生)、もうひとりは、コロナの影響で随分と暇を持て余している(高校生)、そんな近況です。今回は、そんな高校生の弟とのエピソード【0÷0】について、書いていきたいと思います。
突然ですが、問題です!以下の問題をどう解きますか?
①6÷3
②3÷0
③0÷3
④0÷0
答えは、①→2、②→0、③→0、④→0 です。
と思いたいところなのですが、実は違うらしく。上記の答えだと、正解なのは①と③だけだそう。まんまと弟に、してやられてしまいました。
弟曰く「林檎と子供で考えたらわかるよ」と。
弟「①は、6個の林檎を3人の子供で分けるから、人あたり2個。だから、6÷3=2」
僕「ほうほう。(そんなん、小3レベルやん。わかっとるよ!)
弟「②は、3個の林檎を0人で分けるから、そもそも分けられないよね。分ける人がいないから。だから、”解はない”が答えなんだよ」
僕「ほうほう。<そ、そうなんだ!(震え)>」
弟「③はね、0個の林檎を3人で分けるんだよ。1人あたり0個になっちゃうよね。
だから、0÷3=0なんだよ」
僕「そうほ…う? でも、ちょっと待って、そもそも林檎がないんだから、
『解なし』が答えになるんじゃないの??」
弟「(ニヤリ)って、思うじゃ~ん、違うんだよ!割り算って反転したら、掛け算にできるでしょ? 例えば、6÷3=2。これは、3×2=6みたいな感じで。」
僕「そうだね(いきなりなんの話をしはじめたんだ?今は割算の話なんじゃ…)
弟「ってことはだよ、③0÷3って、3× “X” =0だよね。だから、“X”=0。よって答えは0なんだよ。」
僕「ほうほう…」
弟「ちなみに、②3÷0って、0× “X” =3だよね。そんな“X”を持ち合わせてる数字って、存在してないよね。だから、『解なし』が答えになるだよ^ ^」
僕「なるほどね!でも、そうすると、④0÷0は『解なし』になるってこと?
0個の林檎を0人で分けるんだからさ」
弟「(ニヤリ)って、思うじゃ~ん、違うんだよ!0÷0って、0× “X” =0でしょ」
僕「そうだね!」
弟「ってことはだよ、0に何を掛けたら0になるんだろう?」
僕「?!!!!!!!!!!あっ!」
弟「1.2.3….∞までだよね。0には何を掛けても0だから」
僕「なぁあ~るほどぉぉお!」
ということなのです。つまり、
①6÷3 =2
②3÷0 =解なし
③0÷3 =0
④0÷0 =∞(全ての数)
いかがでしょうか!?めちゃくちゃ、面白くないですか?数学の世界って。
社会に出ると、ファクトで抑えることが求められます。
それは単に「こういう法則性がある!」や公式を暗記しチャート式を解き続けるようなものではなく、その公式や数字(事実)の背景にあるロジックやなぜそうなるのかという理由(解釈)にも向き合っていかねばならない。
そういったことを遠回しに弟に教えてもらった気がした、とある日の一コマでした!