職サークル

内定が出る12のヒミツ

01.就職ナビを見比べても企業は選べない

突然ですが、以下の求人広告を見てください。これは20世紀初頭にアーネスト・シャクルトンという人が隊長を務めた「帝国南極横断探検隊(英)」が、探検隊員を募集する際に、新聞に掲載した求人広告です。

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Men Wanted:
For hazardous journey.
Small wages, bitter cold, long months of complete darkness,
constant danger, safe return doubtful.
Honour and recognition in case of success.

求む男子:
危険な旅。
わずかな報酬。極寒。暗黒の日々、絶えざる危険、
無事に帰還する保証無し。成功の暁には名誉と賞賛を得る。
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仕事の厳しさ、条件・待遇、そして仕事の先に得られるものが、簡潔で、正確に描写されています。

就職活動中、皆さんが普段見ているかもしれない、就職ナビ。
そして、企業の採用ホームページ。あれも「求人広告」です。会社説明会も、広い意味で言うと「求人広告」に含まれるでしょう。

自社により多くの学生からエントリーをしてもらおうと、各社工夫に工夫を凝らして、作り込んでいます。(これは結構大変な仕事です)

でも、皆さんが求人広告を見ていて、一度はこう思ったことがあるのではないでしょうか。「いいことばっかり書いてあるけど…本当かな?」

企業がいいことばかりを書いてしまうのは、だいたい以下の理由です。


1.企業ブランドイメージが低下するリスクを心配している(タテマエ)
→将来顧客になるかもしれない学生からのイメージダウンを気にして、どうしても無難で耳障りのいいものができやすい傾向があります。

2.本当のことを言いたくても言えない(規制)
→例えば、実際は、営業部署には男性しか配属していない会社だとしても「男性のみ募集」などとは書けません。また、仮に学歴で応募者を足切りしている企業でも「偏差値○○以上の大学の卒業見込み者だけ応募可能」などとも書けません。

3.どうせ作るなら、なるべくいいことを書きたい(心理)
→企業側はお金と労力を使って作っているので、なるべくいいことを書こうとしてしまうのが人間の心理というものです。(皆さんがエントリーシートを書く時の感覚に近いかもしれません)


つまり本当のことを言うべきだと思っていたとしても、本当のことを言うためには膨大な社内調整が必要というのが、企業側の現実なのです。

そこで、皆さんには「真贋(しんがん)を見極める力」が必要になります。
「真=ホンネ」「贋=タテマエ」です。

皆さんの先輩の約3分の1が、3年以内に新卒で入った会社を去ります。退職理由は「仕事の内容が想像と違った」と「賃金などの労働条件に満足できない」のどちらかをあげている人が全体の7割以上です。
(参考:厚生労働省)

仕事の内容や賃金などの労働条件なんて、入社前に調べればわかるはずです。それでも多くの人がそれを理由に退職するのです。それは、オモテの顔を見ただけで全てを理解したつもりになってしまい、ウラの顔を知らずに就職する人が、あまりにも多いということではないかと思います。

ものごとをそのまま鵜呑みにせず、多角的に情報を収集していけば、ウラの顔も見えてくるはずです。皆さんの方から、情報を取りに行く必要があります。何もしなくても与えられる情報というのは、往々にしてフィルタリングされています。

別に、企業のあら探しをしろ、という事ではありません。皆さん自身のためです。ウラの、決してきれいなだけではない顔も見た上で、それでもここで働きたい、と納得できる会社なのか、これが大事だということです。

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