職サークル

内定が出る12のヒミツ

09.「無い内定」と嘆く方に

先日、「内定をもらった人はいいが、自分はまだ内定がない」という学生さんと会話をする機会がありました。「意思決定をするも何も、内定がなければ始まらない」という話でした。

確かに、おっしゃる通りですね。しかし、「内定をもらう前から意思決定は始まっている」と考えることもできます。

もし、現段階で「内々定がない。“無い内定”だ!」と嘆いている人がいるならば、下記のことをお勧めします。


◆超人気企業だけを受けるリスクを知る

いわゆる「超人気企業」だけを受けていませんか。一部の大手企業の中には、選考を延期しますといいながら、すでにリクルーターが学生に接触していたり、「採用を再開する」と公表した日まで社名を明かさないことを条件にして事実上の内々定を通知している、というケースもあると、知り合いの学生から聞いています。

超人気企業というのは、言うまでもなく応募者が多く、狭き門です。超人気企業だけに志望企業を絞り込んでいて、今の時点で企業側から何もコンタクトがない、という人は「正式な選考スタートが始まってからでは、内定までたどりつくことは想像以上に困難な可能性がある」というリスクを認識しておく必要があります。

もちろん「就職留年してもいい。私は人気企業にどうしても入りたいのだ!」という人は、止めはしませんが、あまりお勧めできないというのが正直な気持ちです。

皆さんを脅すつもりはありません。もちろん、全ての大手企業がこうだ、と言っているわけでもありません。ただ、残念なことに現実は、全ての企業がオープンにした選考内容や時期の通りに採用活動を行っているわけではないようです。私個人としては、正直かつ誠実に活動を行っている企業・学生が馬鹿を見るという結果になってしまいかねないこの現状は、本当におかしいと思います。しかし、理想だけを語っても仕方ないのも事実。現実を受け入れ清濁併せ飲む、という姿勢も時には必要です。


◆視野を広げる

超人気企業に絞り込み、かつまだ具体的に選考が進んでいないという人は、視野を広げる必要があります。

先日、ある後輩学生と会話をした時のこと。彼女は大手広告代理店に絞って活動をしていました。しかし「どうしても広告の仕事がしたい」という割には、OB訪問など積極的に動いておらず、志望動機も、他人から借りてきたような「広告で世の中に大きな影響を与えたい」と言う、入社後の泥臭い仕事内容を理解しているとは到底思えない内容でした。

「大手じゃないといけないの?」というと「中小企業では、世の中に与える影響がない」と言って、受ける気は全くない様子。結局は「大手広告代理店に行きたい」という夢を捨て切れず、視野狭窄に陥っているだけなのではないかと感じました。

夢を追い続ける、ということを否定するつもりもありませんし、応援したい気持ちは山々です。しかし、現実を受け入れ、地に足のついた就職活動をすることが彼女には必要だと感じます。

本当に広告に関わりたいのであれば、規模を小さくしてでも、広告代理店を探すべきでしょう。また、CMを制作したいなら、メーカーなどの広報・宣伝の仕事もあるでしょう。媒体を制作したいのなら、大手広告代理店ではなく、求人広告や不動産広告のような自社メディアを持つ会社もあります。

また、どんな会社でも、大なり小なり世の中に影響を与えているのですから、「世の中に影響を与えたい」のであれば、それこそ、どんな会社でも食わず嫌いせずに飛び込んでみるべきです。

「やりたいこと」という言葉が流行っていますが「その会社に行けば必ず望む仕事ができる」とは限りませんし、案外「他の会社でも同じような仕事を経験できる」こともあります。


◆「まずは1勝」の罠を知る

世の中で、新卒採用をしている企業は2万社あるといわれています。学生さんが知っているのは、消費者向けのビジネスを行っていたり、TVCMを打っているような企業がほとんどかもしれませんが、世の中には、法人向けビジネス(いわゆるBtoB)で優れた会社がたくさんあります。

こうした企業は、消費者として生活していてはなかなか目がいかないのが普通です。そこで「志望企業の取引先」を調べてみるのはいかがでしょうか。
しかし「手当たり次第志望企業の取引先の選考を受けましょう!」と言っているのではありません。

会社や店舗に足を運んだり、OB訪問をするなど、選考を受けるかを判断しましょう。すでに複数の企業を訪問したり、社会人と会っていれば、オフィスや店舗を見ることで「自分がここで働いているイメージが湧くかどうか」は直感でだいたい判断できます。

「内定しても行きたくないが、とりあえず保険として受けておく」というのは、自分・会社・その会社を本当に志望している他の学生、誰も得しません。

「まずは内定1勝目」という声をよく聞きます。入社する気もない企業に、「とりあえず自信をつけたいから」「保険がほしいから」という理由から、とりあえず選考を受ける学生さんに多いようです。

これは激しくお勧めしません。
理由は「結局誰も得をしないから」です。

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