2023/03/31 UP
こんにちは、パフの田代です。
先日、就職活動を行う学生さんに近況を数人聞いていたのですが
野球の世界大会「WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)」の話が
出ていました。
「普段は野球に関心がないけれども、面白かった」
「スポーツが好きなので、めっちゃ見ていた」 などなど。
自称・野球大好きおじさんである私としては、
とても嬉しい気持ちになりました。
中には、にわかファンで申し訳ない…なんて声もありましたが
私からすると「にわかファン」大歓迎です。
というか、少しでも好奇心が湧いたのであれば、まずやってみる。
「広く浅く」関わることが重要だとすら思っています。
◆広く浅い「人間関係」のススメ
米国の社会学者マーク・グラノヴェッターによると、
新しく重要性の高い情報は、身近な家族や友人、職場の仲間といった
社会的なつながりが強い人よりも、知り合いの知り合い、ちょっとした
知り合いなど社会的なつながりが弱い人からもたらされる可能性が高いと
言われています。
これは「弱い紐帯(ちゅうたい)の強み」の理論と呼ばれています。
例えば、同じ業界人同士など強いつながりを持つ人たちは、
同じような仕事をして、同じような情報ルートを持ち、
同じような考え方を持つ場合が多いですよね。
そのため、他の人が知っていることは自分も知っていることが多くなりがちです。
一方、自分とのつながりが弱い相手は、
異なる仕事をして、異なる情報ルートを持ち、異なる考え方をしている
ケースが多いので、自分が持つ知識とは異なる情報を持っている場合が
多いと考えられます。
そして、自分が想像もしなかった知識が交換される中で新しい発見や
イノベーションにつながる確率が高まるということになります。
関係が密接過ぎないからこそ、利害関係もないので、
スムーズに情報交換もしやすいという点も重要かもしれません。
◆いつか繋がる「好奇心」の連鎖
芸術・スポーツ・料理・思想など、
互いに関係がなさそうな分野について広く浅く知識を持つことは
多様なものの見方を形成することに役立ちます。
また、それらを結び付けて新しい発見につながるかもしれません。
現代社会はさまざまな要素が複雑に作用して社会が動いています。
自分が興味の無かった仕事が、
実は、昔から関心の高い趣味趣向と関係していることも多々あります。
せっかくの人や物事との出会いを無下にするのではなく、
好奇心を持って関わってみることで、世界を広げていく。
来週から、4月。新年度が始まります。
新たな気持ちで「にわか」に動いた
“心の息吹”を大切にしてみてはいかがでしょうか。