2023/10/05 UP
最近、こんなことを考えるようになりました。
大手企業は、何で大手企業に成ったのかー。中小企業は、どうして中小企業のままなのかー。
なんで企業って、大きくなのか?と。
その答えを自分なりにひも解いていくと、大手ならではの事業の強みや、仕事の脆さ?のようなものが見えてきました。(異論は認めます)
そのお話をする前に、少しだけお金のお話し。
企業の決算の項目を知ることで、この後の話が分かりやすく理解できると思います。以下の項目は、会社の利益を知ることができる決算の項目です。
そこから導ける、「5つの利益」があります。
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★売上高(企業がサービスや商品を売ったお金)
①売上総利益(売上高から売上原価を差し引いたお金)
∟売上原価…商品を仕入れたり、製造したりするときにかかる費用
②営業利益 (売上総利益から販管費を差し引いたお金)
∟販管費……商品を宣伝するための広告費用や家賃、人件費など
③経常利益 (営業利益から、営業外収益を加えて、営業外費用を差し引いたお金)
∟営業外収益…営業活動以外によって得られる収益
→例:貸付金の利子・株券などの有価証券利息など)
∟営業外費用…営業活動以外において継続的に発生する費用
→例:借りたお金の利息、社債の発行に必要な費用、株式の売却損など)
⇒一般的な経営者は、経常利益をどのくらい出せるのかを重要な指標に置いています。
なぜなら、企業の稼ぐ力を示す指標であるからです。
④税引前当期純利益(経常利益に特別利益を加えて、特別損失を差し引いたお金)
∟特別利益…本業とは無関係に一時期だけ臨時的に発生した利益
→例:長期保有していた株式や証券の売却益など
∟特別損失…企業の事業とは無関係のところで、臨時的に発生した損失
→例:長期保有している株式の売却損・火災や盗難、災害による損失など
⑤当期純利益(税引前当期利益から法人税など税金を差し引いたお金)
→基本的には、ここを原資に株主への配当が行われます
→資金を出資している株主にとっては、当期純利益が黒字か否かを見ていると言われています
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ここまでついてこられていますでしょうか?
では、本題です。
大手企業は、何で大手に成ったのかー。
今の視点から紐解いていきたいと思います。一般的に大手企業は、
たくさんの従業員を雇っていたり、たくさんの広告やCMを使ったり(=莫大な販管費)、
工場などの製造ラインを抱えていたり、いろんな商品を仕入れていたり(=莫大な売上原価)していますよね。
企業活動は、基本的には利益が赤字では事業は立ち行かなくなるので、かかる費用以上にお金を稼がないといけません。(ここでは、原価や販管費の削減などはいったん考えないものとしています)
そのお金を稼ぐためには、「客数×客単価」であり、5つの項目があると言われています。
客数を増やすには、
1)新しい新規をつくる(顧客の新規獲得)
2)今の顧客から継続的に買ってもらう(既存顧客の流失阻止)
客単価を高めるには、
3)買ってもらう頻度を高める(購買頻度の向上)
4)買ってもらう時の商品やサービスを増やす(購買点数の向上)
5)商品やサービスの単価を上げる(商品単価の向上)
(1)~(4)が、仕組みで回る(人が変わっても成果がだせる)ようになっていたり
(5)など単価を上げても購入してもらえる理由付けがあったりすると、売上は自然と上がっていきます。
全てを100点満点の状態にもっていくのは、正直に言って無理なことですが、先ほどの費用をカバーできるほどの莫大な売り上げをだせるくらいには売れる仕組みが整っている、というのが大手企業だと言えます。
逆にいうと、
利益を継続的にあげられるようになるので、事業が大きくなっていきます。
(弊社のような中小企業は、利益を継続的にあげられる仕組みがまだまだ整っておらず、時期や人によって偏りがあります。フロー型のビジネスなので、より顕著ということもありますが。。。)
ここまで書いてきたのですが、1つのことが気になってきませんか?
利益を継続的にあげられるようにしてきたのは、誰なのでしょうか。
それはこれから入社をするような新入社員ではなく、大手企業が、まだ中小・ベンチャー企業だった頃から屋台骨を支えてきた先人たち。
「大手企業に入社したら自慢できる」とはならないんですよね。(ただ、すごい倍率の中で選りすぐられたんだよ自分は、というのはあると思います)
大手企業に入ることが安定しそうなイメージがあるとは思いますが、それは往々にして売れる仕組みが整っているからです。
私の友人で「大手企業に入ったけど、仕事の一部しかできない!不満!!」といって退職していく人が結構いるのですが、そりゃそうさ、なんですよね。。だって、あなたがいなくても、売り上がる仕組みになっているんだから。
一方で、中小・ベンチャー企業はそんな仕組みが未整備だったりすので利益を上げるために非常に激務になりやすい、という面もあります。一長一短です。
それぞれが「大手だから良い」「大手だから悪い」という話ではなく、「本当に自分にとってより良い企業なのか」という視点で、企業選びに繋げて行ってくださいね!
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