2022/03/14 UP
こんにちは、平原です。
3月に入り、選考を受けている学生さんもかなり増えてきたのでは。
そんな毎日で一番嫌なことの一つが「不合格メール」を受け取る瞬間ではないでしょうか。
それも、テンプレート文面のお祈りメール・・・。
その企業の為に一生懸命準備した時間が無駄になり、自分を否定されたような気持ちになってしまうの、良くわかります。3社不合格を受け取って就職活動を中断してしまった、なんて人にも時々お会いします。
今日は、新卒採用業界でを17年間仕事をしてきた経験を振り絞って、不合格とは何なのか、不合格を受け取った際にあなたがすべきことは何なのかについて、書いてみようと思います。
※世の中には絶対の正解はありません。あくまで平原個人の価値観で記載します。
1)採用選考の不合格は単に「合わない」という意味
採用選考の目的は、その会社で定着し、活躍する人を採用する事です。
定着・・・その会社の風土や雰囲気、価値観、求められる姿勢などにその人が違和感なく
溶け込めるか。ストレスを感じて早期退職することがないか。
活躍・・・その会社の仕事で求められる能力を有していそうか。
仕事に対して前向きに、自ら取り組んで成果を出してくれそうか。
面接官はこんなことを考えながら、想像しながら学生の皆さんと面接や選考を実施しています。
どれだけ丁寧に志望動機を考えたとしても、どれだけその企業に熱い思いを持っていたとしても、実際に職場でストレスを感じてしまうだろうな、というタイプの人は合格にできません。
とっても素敵な人なんだけれど、配属先の職種で求められるスタンスで求められる行動はこの人には合わないな、と思う人も、合格にすることはできません。
どんなに優秀な人であっても、自社に合わない人は採用できないのです。
例えば、
ケース1)やりたいことをやらせてあげられない
- 自社の事業の1つに対してものすごく高い熱量を持っており、人生をかけてそれをやりたいと思っている、行動力も思考力も問題ない学生。
- しかし、その部署に新卒で配属される可能性はなく、5年、10年後に行けるかどうか、確約もできない
- 新卒で配属される部署(メインの仕事)に対しては「下積み」のスタンス
⇒社会人人生のファーストステップがただの我慢になってしまう。その人の熱意が持てる事をやらせてあげられるのは何年先になるのかわからない。そのスタンスでは、初期配属部署で活躍もしないだろうし、きっと辞めてしまうだろうな。
とっても素敵な人だったけど・・・!
その事業だけを専門的にやっているベンチャーに行った方が幸せだよ。
⇒不合格
ケース2)自社の仕事を楽しめない
- 自社の商品が好きで、想いを持って志望動機なども持ってくれている
- がつがつ前のめりに動ける、リーダータイプ
- やりがいを感じることは、自分のアイデアをカタチにする事。問題に対してどんどん新しいアイデアを提案したい
- 変化のない環境が苦手
⇒自社の営業は商品の入れ替えがほとんどなく、定番となる商品の仕様は決められており、営業がアイディアを出して何かを解決するシーンは多くない。
基本的にはルートセールス。新規性よりも安定供給が求められるため、じっくりとお客様と人間関係を作り、定期的な発注をいただける関係性を構築することがメインミッション。
とっても素敵な人だったけど・・・!
自社の働き方ではあなたはきっと腐ってしまう。。。新商材をどんどん市場投入している会社に行った方が幸せだよ。
⇒不合格
ケース3)強みを発揮する前に潰れてしまう
- とっても優しくて、温かみがあり、人と協働できそうな素敵な人
- 自分から前に出て関係性を構築する、というよりは、人の気持ちを受け取り、適切に議論・対応することが得意
⇒自社の営業では新規開拓が中心。受容力ももちろん力になるが、まず自分から相手に深くかかわるコミュニケーションを取っていく必要がある。常に人間関係構築を自分でリードしていくスタンスが求められる。
とっても素敵な人だったけど・・・!
強みを発揮する前に、自社だとストレスフル過ぎてつらくなってしまうかも。相手に寄り添う力が最大の武器になる会社(たとえばルートセールス中心で、時間をかけて人間関係を構築できる)の方が幸せだよ。
⇒不合格
と、こんな感じで、その人が自社で「幸せに働けない」「つらくなってしまうだろう」と思うと、企業は不合格を出します。実際に入ってみないとわからないマッチングポイントというのがあるのです。
学生からはこのあたりが全く想像できなかったりするので、こんなに準備したのに何で落ちたのかわからない、となってしまいがちです。
実は準備の度合いと結果は必ずしも比例しないのが、就職活動なのです。
※準備した方が良いのはもちろんですが、準備したからと言って合うわけではない。
※合わせに行くと、後でツライのは自分ですよ!
2)不合格をもらったらするべき事
・まず、気落ちしない!「合わなかったんだな」と思うことが大事。
この会社に入っても、自分は幸せになれなかったんだ、と理解してください。
・何が悪かったのか、ではなく、何が合わなかったのか、を考えてみてください。
ポイントは、自分が幸せになれる(定着して、活躍できる)会社はどんな会社なのかを考える事です。
あなたは普段どんなスタンスで行動するのが得意?
- がつがつ前に出るのが得意、一番取りたい
- リーダーというよりは、人のサポート役が得意
- 陰から組織を支える、人と人の潤滑油的存在
- やる気をなくした人のモチベーションに火をつけるエンジン
そのスタンスが評価される会社ってどんな会社?わからなかったら社会人に聞いてみる!
とはいえ、業界や職種だけで人物像が決まるるわけではないので、気になった会社はどんどん行ってみる!会ってみる!!例)人材業界でも、職サークルを運営しているパフと、大手ナビ会社では全く違う
自分にはどんな行動ができるのか、どんな活躍ができるのか。それはその会社で求められている仕事や素質と一致しているか。
⇒ どんなに好きでも、求められている仕事と自分の特性が違いすぎるならそれはただのファン
なのです。
という事で、落ち込まないでね!合わなかっただけだよ!
というメッセージでした。
ちなみに、株式会社パフの採用選考では、応募いただいた方全員に必ず合否の理由をメールで伝えています。
合格の場合も、不合格の場合も、毎回ジャッジした人が責任を持ってメッセージを書いています。
採用人数が少ないからこそできる技ですですが、一人ひとりを大切に思う私たちの気持ちです。
▼株式会社パフの募集要項
求める人物像
・1を聞いたら、10を理解し、100の行動に展開できる人
・会社に依存せず、たとえ潰れたとしても、一人で生きていける人
・研修生(内定者インターン)として、学校の休みの日や空き時間を活用しながら働くことのできる人
・課せられた役割や仕事を、最後まで使命感と責任感を持ってやり通すことのできる人
・誠実である人
・どんなことにも興味・関心を持てる(楽しめる)人
・楽天的で、フットワーク軽く行動できる人
・柔軟な発想が得意で、想像力豊かな人
・基礎能力(言語能力、数理的能力)が一定以上ある人(具体的な目安として、SPIの基礎能力の尺度55以上)
求めない人物像 ・ウソをつく
・逃げる、言い訳をする、他人のせいにする
・礼儀正しくない、謙虚でない、素直でない
・勉強をしない
・リスクを取った行動ができない
クセの強い会社ですねw
合うかも、と思った方は、是非説明会にお越しください。
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