職サークル

内定が出る12のヒミツ

9-02.エントリーシート添削は、お願いするな

 「どうしても入りたい、あの会社。エントリーシートで落とされたくない…。
  よし、第三者に添削をお願いしよう!」

 気持ちは良くわかります。でも、あえて言います。
 エントリーシート添削は、ほとんどの場合「内定」の役には立ちません。

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 理由は簡単です。

 『A社のエントリーシートを評価できるのは、A社の採用担当者だけ』だから
 です。エントリーシートには、大別して3つの評価基準があると考えられます。

 【1】構成・ロジック
 【2】体裁
 【3】内容

 【1】は言い換えると「何が言いたいのか」ということです。相手に自分の
 意図が伝わりやすい「書き方」のことを指します。【2】は文字の大きさ、
 綺麗さ、誤字脱字がないか等の【見た目】の部分。【3】は書いてある「中
 身」です。

 ここで問題です。ある学生が周囲の大人にA社のエントリーシート添削を頼
 んだとします。その方が判断できるのは【1】【2】です。肝心の【3】に
 関しては、A社のエントリーシートで何を高く評価するかはA社の採用担当
 しか知りません。部外者が判断しようにも、その基準は一般論・想像の域を
 出ません。

 つまり「論理的に分かりやすいエントリーシートか」は判断できても「A社
 に合格するエントリーシートかどうか」は判断できません。

 OB訪問の際に、エントリーシート添削を先輩社員にお願いするということ
 もよく聞きます。でも、これも大きな効果はないかもしれません。例え、自
 分の会社のエントリーシートであっても「何を高く評価するか」を正確に把
 握しているのは、採用担当ぐらいだからです。

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 まとめると、こうなります。

 1.「エントリーシート添削」は「論理的な文章を書く訓練」にはなります。

 2.どうしても「A社に合格するエントリーシート」を知りたければ、A社
   の採用担当にエントリーシート添削をお願いするしかありません。
  (おそらく添削してもらうことは難しいのですが)

 3.「どこにでも通用するエントリーシート」のような必勝法はありません。
  (もしあったら、企業はエントリーシートによる選考を廃止すると思います)

 ではどうすればいいのでしょうか。職サークルでは、社会人と話す中でエント
 リーシートのヒントをつかんでほしいと考えています。

 つまり

 「せっかく社会人と話す機会を得たのであれば、エントリーシート添削をお
  願いするのではなく、日々どんな仕事をしているのか、どんな時に辛いの
  か、嬉しいのか、なぜこの仕事を選んだのか、続けられるのか、あなたに
  とってその仕事はどのような意味があるのか…そういう話を聞いてほしい!」

  と考えています。

  その会話から、エントリーシートを提出しようとしている企業に対してな
  ぜ惹かれるのか、それは具体的にどんな点なのか、あなたが志望する理由
  も見えてくるはずです。

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