職サークル

内定が出る12のヒミツ

03.「内定した」と「仕事ができる」は別の話(3)

引き続き、株式会社パフの社員(2009年入社)の体験談をお送りします。
かれは仕事に対する「勘違い」をどのように克服していったのでしょうか?
(前回のコラムから)


完全に働く意味を失っていた僕にも、唯一の心の支えがあった。

「こんなところでつぶれるために入ったんじゃない。こんなもんで終わってたまるか。いつか見返してやる。今に見てろ」

そんな、純粋な負の感情だった。

☆ ☆ ☆

転機が訪れたのは、入社して5ヶ月目の8月だ。

新規営業で、売れた!

これまでゼロ行進が続いていたのが、初めて数字がついたのだ。

やっと、会社に存在してもいいよ。という空気を感じ(それでもまだ大幅なマイナスなのだが)、自信もついた。

「お客様に感謝せよ」ということを社内では厳しく言われていたが、お客様などそもそもいない僕は、いまいち実感がわかなかった。

しかし、今はわかる。お客様がいなければ、僕は仕事もないし、給料をもらうこともできない。本当に「有り難い」存在だ。

そこからは、順調に売上があがるようになった。

☆ ☆ ☆

ちょっとだが数字が上がってからは、社内の反応も変わった。どんなに「顧客を引き継いでほしい。納品を通して勉強し、営業に活かしたい」と僕がわめいても、以前は誰も相手にしなかったのに、(割と)すんなりOKが出た。

顧客をたくさん引き継いでもらったあとは、既存の取引内容以外の部分でももっとお役に立てるように、いわゆる「リピート&取引額拡大」の営業に精を出した。

すると、社内のどの先輩も手がけたことがないような案件でお仕事をいただけるようになった。

☆ ☆ ☆

2年目になってからは、同時並行で、新規営業もやっていた。

ここで僕は、接触経験のない企業へのテレアポを一切やめた。

気合だけでは、成果が上がらない。やっていてもつらくなるだけのことはやめて、成果の出る事だけをやろうと思ったからだ。

学生の時に知り合いだった方や、お客様から紹介された方、取引こそないがお会いして直接話したことがある方、社外の人事勉強会でお会いした方など「すでにある程度信頼関係もできていて、能動的に話を聞いてもらえる」方に営業をすることにした。

また、一度お会いした方には、訪問しなくても忘れられないように、2ヶ月に一度「ニュースレター」を発行し、メールで配信した。人間臭い一面が見えるということで、お客様からも好評だった。

会社のこれまでの成功体験を疑い、本当に必要だと思うことをやろう、という気持ちだった。どうせ、未曽有の不況なのだ、だれも正解など知らない。だったら、自分が正しいと思ったことをやるだけだ。

ひたすらやった結果、なんと年間の予算(ノルマ)を達成することができた。
ちょっとした自慢だが、社内で予算を達成したのは僕一人だけだった(そもそも2年目の僕は予算の絶対額自体が低いので、あまり自慢にもならないのだが、その時はすごくうれしかった)。

「じゃあ、ウチの採用予算はすべてあなたに任せるよ」というお客様も、ありがたいことに数社いらっしゃった。

「営業なんて好きでもなんでもない(むしろ苦手意識のある)」僕だが、営業って面白い!と心底感じるようになっていた。

3年目。このまま、営業をバリバリやるぞ!と思っていた矢先、職サークルの運営責任者として「異動」することになるのだが、その話はまたの機会…

☆ ☆ ☆

◆まとめ:
「内定した」と「仕事ができる」は別の話

◆僕のような「普通の人」は…

入社する前は「俺は選ばれた人間だ。すぐに仕事ができるようになる」と勘違いをすることもあるでしょう。
しかし、入社したら「仕事ができない」と痛感するでしょう。
「仕事ができない自分」を受け入れられず、つらい思いをすることもあるでしょう。
「こんなはずではなかった」と逃げ出したくなるでしょう。
「こんな会社はダメだ」「誰もわかってくれない」と人のせいにしたくなる時もあるでしょう。
どんなに頑張っても結果に結びつかず、投げ出したくなることもあるでしょう。

でも、目の前の事に一生懸命立ち向かっていれば、必ず道が開けます。
しかし、それは漫然と働き続けるということとは、少し違います。
できないならできないなりに「どうすればできるか」「もっといい方法はないか」「無駄なことをやってないか」と、迷いながら、失敗しながら努力して、もがきまくりましょう。
努力して、もがいている人を「天」は見放しません。
限界をつくるのは、いつも自分です。

でも、残念ながら僕たち人間はそんなに強くありません。どうしようもなくつらい時や、自分だけではどうにもならない時もあります。
そんな時は、カッコつけずに「助けて」と言ってください。
大丈夫です。みんな誰かに助けてもらったことがあるのです。安心して、助けを求めてください。

みなさんが社会人になった後も、職サークルが「頼れる存在」であり続けられたなら、こんなにうれしいことはありません。

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