職サークル

TOP よみもの 会社を覗いてきました 副社長登場! 埼玉から物流を支える京葉流通倉庫とは?実際に見学に行ってきました! 

人事インタビュー

副社長登場! 埼玉から物流を支える京葉流通倉庫とは?実際に見学に行ってきました! 

副社長登場! 埼玉から物流を支える京葉流通倉庫とは?実際に見学に行ってきました! 

京葉流通倉庫株式会社

取締役 副社長 箱守大輔 氏

2024/11/20 UP

こんにちは。職サークルスタッフの草深です。 

物流業界ってモノを運ぶイメージこそあれど、それ以外にどんな役割を担っているか知っていますか? 今日は埼玉県の戸田市に拠点を構える京葉流通倉庫の副社長である箱守(はこもり)さんに、物流企業とはどんな仕事をしている会社なのか、インタビューしてきました! 

京葉流通倉庫は何をやっている会社なの?やりがいは? 

草深:まずは貴社がどのような事業をされているのか教えてください! 

箱守:京葉流通倉庫は「物流サービス」を提供している会社です。大きく3つの収益があります。まず「運賃」 これは言葉からもイメージできると思いますが、トラックなどでモノを運ぶことでいただく対価ですね。2つめは「保管料」 ものを預かり管理することでいただく対価です。そして3つめが「荷役料」 こちらはあまり聞き馴染みがない言葉だと思いますが、草深さん意味はご存じですか? 

草深:えっと、荷物の積み下ろしに関するということくらいは…。 

箱守:流石ですね。荷役とは、輸送や保管などを行えるようにするための作業全般を指します。例えばトラックへ荷物を積んだり、届いた荷物を下ろして倉庫に格納する作業などがそれにあたります。 

草深:勉強になります! 

箱守:今お伝えした3つで会社の売上の約90%ほどを占めているのですが、「荷役料」とは言い換えると「サービス料」とも言えます。

草深:サービス料…ですか?サービスと聞くとかなり幅が広いように感じるのですが、もしかしてここに京葉流通倉庫の特徴が表れているのでしょうか。 

箱守:お、良い質問をされますね。 

草深:ありがとうございます(笑) 

箱守:はい、当社の強みをシンプルにお伝えすると「手間の掛かる仕事をやる」ということです。 

草深:興味が湧きますね。「手間の掛かる仕事」とは? 

箱守:例えば雑貨品に値札をつけたり、本にカバーやスリップ、帯などをつけかえる作業。こういった作業は本来荷主さん(荷物を預けたい・送りたいお客さん)のニーズですが、本当は本業(雑貨を作る・販売することや本を作る・販売すること)に集中したい。そんなニーズをくみ取り、当社は物流とセットでお客さんの面倒だな、手間がかかるといった仕事に積極的に取り組んできた会社なのです。こういった業務を「流通加工」と呼ぶのですが、まさに当社の強みの1つです。 

草深:お客さんからしたらとてもありがたいですね!このサービスが始まった経緯はなんだったのでしょうか。 

箱守:うちは借庫から始まった会社、つまり大家から倉庫を借りて物流業をスタートしました。するとですね。金額勝負になった際、やっぱり自社倉庫を持っている会社さんの方が安い費用で提案ができるのですよね。それでは生き残っていけない、どこかで勝負をしないといけないとなったときに、こういった面倒な仕事を引き受けていったという流れになります。そこからは評判が仕事を呼び込み、「京葉流通倉庫にお願いしたい仕事があるんだけど」とお仕事をいただけるようになったわけですね。 

草深:京葉流通倉庫の得意分野が生まれた理由がよくわかりました。ちなみに、ここ最近で新たに始めたサービスなどはあるのでしょうか。 

箱守:そうですね。最近ですと「POD(プリント・オン・デマンド)サービス」や「リチウムイオンバッテリーの販売」などですかね。リチウムイオンバッテリーに関しては、中国のメーカーさんから仕入れて自社で販売とメンテナンスまでしています。 

草深:ほほう。直接バッテリーの販売をされているのですね。物流とは関連のない事業のようにも思えたのですが、このサービスが始まったきっかけはなんだったのですか? 

箱守:うちでは中国人の社員が何名か働いてくれているのですが、その1人から「バッテリー売りません?」という提案がありまして。話を聞いたときに「面白そうだね」と感じたので、会社の事業として取り組んでみています。今はまだ挑戦を初めて3年ほどなので採算は面白くないですが。チャレンジ項目の1つですね。 

草深:うわ、現場社員からの発案ですか! いいですね!ほかにも事例はありますか? 

箱守:そうですね。草深さんってウインタースポーツやっています? 

草深:スキーやっています。 

草深:具体的にはどのようなことをされていたのですか? 

箱守:シーズンが終わると、スキー板を預かってワックスなどのメンテナンスを施し、次シーズンが始まるまで倉庫で保管する。シーズンが始まると家やスキー場に届けるなんていう事業も大昔にやっていました。これも従業員のアイディアからだったそうです。 

箱守:当時、戸田にある倉庫にスペースが空いていたんです。従業員からアイディアを募りながら、なんかないかなあと戸田のマーケットを調べました。するとベッドタウンではあるが、あまり自宅にスキー板を置いておくスペースがないという話になりまして。 

いろいろ調べるうち、お客さんだったスポーツ用品店さんから「預かるだけじゃなくて、京葉流通倉庫さんで板のメンテナンスもやればいいじゃん」って言われまして。そこから半年くらい教育研修を実施させていただいて…。 

草深:お客さんのところで教育研修を実施させてもらったのですか!? 

箱守:そうですね。そのサービスを始めるときはめちゃめちゃ楽しかったそうです。実際に学ばせていただいたこと活かしながら、自社の倉庫でメンテナンスを施して。そのお客さんからはスキー板を預けたいという個人のお客さんをご紹介してもらったり、そんなシナジーも生まれていました。 

草深:素敵な関係ですね。日頃からお客さんとの距離は近いのですか? 

箱守:近いと思いますよ(笑)近くないとお客さんからニーズは引き出せないですからね。仲良くなると「うちで教えてあげるから、勉強したい社員さんを何名かうちにきていいよ」って言ってもらえたり。 

草深:お客さんのところで研修させてもらったエピソードが他にもあるのですか!? 

箱守:それはもう。たくさんありますよ。食品を扱う事業を始める際のノウハウもお客さんから教えていただきました。小売業界の物流を始める際には、スーパーマーケットの物流を担っている同業さんから教えてもらったこともあります。お客さんや同業との関係はとても大切にしています。ですので「教えて」と言われた際はギブアンドテイクの精神で協力し合っています。 

草深:おおー。こういった関係も面白ですね! 

箱守:ありがとうございます。 

京葉流通倉庫にはどんな仕事があるの?

草深:ここまで事業についてお聞かせいただいたのですが、ここからは仕事についても聞いていければと思います!まず最初にドライバー職以外にどんなお仕事があるのが教えてください! 

箱守:そうですね。例えば最初にご紹介した3つの収益のうちの1つである「運賃」 これは皆さんがイメージされている通り、ドライバーの方々によって売上が上がっています。ただ運賃以外の売上は主に「倉庫内」の業務になります。私たちの場合、運賃での売上は全体のおよそ3割。つまり7割の売上を構成する業務はドライバー以外の方々に担ってもらっています。倉庫内で荷物を動かし、管理し、ドライバーに渡す。これも物流企業にとって非常に大切な仕事となります。 

草深:売上構成から見ると分かりやすいですね!倉庫内でのお仕事のやりがいや大変なことはなんなのでしょうか。 

箱守:国土交通省も言っていましたが、物流はインフラなんですよね。みなさんの生活を支えている。そういった使命を感じながら仕事ができるのはやりがいの1つです。ただ我々はメーカー系の物流企業(特定のメーカーの物流部門が独立してできた会社)ではなく、「サードパーティーロジスティクス」です。つまり第三者の立場として様々な企業を支援しています。よって、我々の仕事の本質は「物流業」ではなく「サービス業」だと考えています。 

草深:サービス業…ですか? 

箱守:そう、サービス業です。我々はお客様にとって第三者の立場ですので、自分たちの荷物を預けても大丈夫だと安心してもらうことが大切です。そのためお客様に対して気持ちの良い対応をすることで、信頼を勝ち取っています。また物流は様々な人と関わりながら仕事を進めていくため、お客様だけでなく仲間への対応も気持ちの良いものであることが大切です。そういう意味で私はサービス業だと思っています。そのためお互いリスペクトを持って仕事ができるのはとても心地が良いですし、それがやりがいにも繋がってきます。逆に大変なところで言えば、どんなことがあっても止めるわけにはいかない仕事だということ。インフラの宿命ですね。トラブルがあった際にも必ず早急に復旧をさせる必要があります。 

草深:責任の大きな仕事なんですね。物流業界ってハードワークなイメージがあるのですが、京葉流通倉庫はいかがですか…? 

箱守:答えるのが難しい質問をしてきますね(笑)。でも正直にいうと体力的にはハードかもしれません。一方で、体力以外の面では、特筆してハードではないと思います。ただ人によって社会人として目指すべきゴールが変わってきますので、その点で言えば「人による」という回答が正確かもしれません。 

草深:「人による」というと? 

箱守:例えば「圧倒的に結果を出せる人になりたい」という、前向きな意識を持っている方。圧倒的な成果を出したいのであれば、相応に働く必要はあるため、業界にかかわらず結果的にハードな働き方になると思います。結局は本人がどこを目指しているのか次第だと、そう思います。 

草深:つまり、京葉流通倉庫さんにはバリバリ働けるフィールドも、逆に自分のペースでじっくり働けるフィールドもあるのですか? 

箱守:そこはもちろんです。選考の段階で本人の適性や志望などを考慮して、相談しながら決めていきます。 

箱守さんにとって働くとは? 

草深:ここまでは主に会社についてお聞きしてきましたが、ここからは箱守さん自身のお話もお伺いできればと思います。ぶっちゃけ仕事って面白いですか? 

箱守:それはもう、面白いに決まっているじゃないですか。 

草深:即答(笑)。即答でそう言える理由ってなんですか? 

箱守:逆に質問になってしまって恐縮なのですが、草深さんってお金持ちになりたいですか? 

草深:あんまりお金には興味にないですね。いや、幸せに暮らしていける分のお金さえ頂ければ余剰のお金は欲しいと思わない感覚ですね。 

箱守:おおー。素敵ですね。例えば「お金持ちになりたいです」っていうのは、個人的な夢だと私は思うんです。その夢を仲間が聞いたとき、きっと「ふーん」「頑張ってね」とはなりますが、一緒に目指すものではないので、そこに協力関係は生まれないですよね。それよりも某漫画みたく「海賊王になる」だとか「全国制覇だ」とか、そういった夢の方が周りも応援してくれると思うんですね。 

草深:確かに。 

箱守:仕事って、仲間たちと一緒の目標に向かって頑張るんですよ。そんな“青春”を送っているからこそ、仕事を楽しいと感じられています。 

草深:青春!素敵な表現! 

箱守:自分一人でやるのではなく、仲間たちと一緒に仕事やって、美味しい酒を飲み、また翌日も頑張る。仕事なんて順風満帆に行くわけもなく、ときには大変な時期もあります。それでも仲間と喜怒哀楽を共にしながら乗り越えていくのが、なによりも楽しいですね。最近だと一緒にゴルフだとか、酒を呑みに行ったり、ラーメン食いに行ったりだとか。青春してますね。 

あとはお客さんの事が大好きなんだと思います。お客さんが喜んでくれたり、それに対して感謝の言葉をいただけたり。サービス業なので、根底にあるのはお客さんが喜んでくれるかどうか、私はここに喜びを感じられる人なんだと思います。 

草深:最高ですね!今日は素敵なお話をたくさんありがとうございました! 

京葉流通倉庫とは?

埼玉県戸田市に本社を構え、2025年には創立60周年を迎える物流企業。 企業理念にある「ソーシャルロジスティクス」を胸に、人と社会に貢献しています。 そんな京葉流通倉庫の人たちと話してみたい!と感じた方は、以下の採用HPよりエントリーください! 

採用サイトはこちら:https://www.k-yo.co.jp/recruit/ 

☆★★★ 取材班の気づき ★★★

今回、取材をしていて一番衝撃を受けたのが「物流はサービス業」という言葉でした。 物流業界は「生活インフラを支える使命感」といった大きな視点で語られているのをよく見ます。 ですが京葉流通倉庫さんは昔から「目の前のお客さんのため」を信条にされている。だからこそ「流通加工」が強みの一つになり「物流はサービス業」といった表現も出てくるだと感じました。 また、私もこの取材をした際に、戸田にある実際の倉庫を見学させていただきました。 

肉体労働が多い、ゆえに男性社員さんがメインな現場をイメージしていたのですが、現実は全くと言っていいほど異なっていました。私が見学させていただいた倉庫は「書籍」をメインで取り扱っていたのですが、重たい荷物を手で運ぶといった業務は、私が見学している間ではありませんでした。女性社員の方が想像していたより多かったのも印象的でした。物流業界に対してバイアスを持っていたのは、実はインタビュアーである私自身だったのです。 社会人になってなお、企業理解の重要性を実感した今回の取材。今後も各社の様々な面にクローズアップしていきます!

OTHER