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何のために働くのか。お金?人助け??”23卒ちー”なりの働く意味

何のために働くのか。お金?人助け??”23卒ちー”なりの働く意味

ちー人文社会学部/人間社会学科

#23卒 #哲学専攻 #働くとは #最近の趣味は文通 #就活 #自己分析 #企業研究 #他己分析 #就活軸

2022/04/14 UP

こんにちは!
23卒学生委員の”ちー”です。
今回のコラムは、私が疑問に思ったことについて、自分自身の考えを整理するために書きました。
こんなことを考えている人もいるんだなあ、くらいの気持ちでご覧いただけたらなと思います。

私が疑問に思うことは「なぜ、働くのか」です。
「なんで働かなきゃいけないんだー、働きたくない!」という訳ではないのですが、「何のためにあなたは働くのか」と聞かれると、答えられません。
就職活動という、自分の人生について考えるよい機会にあるので、じっくり考えてみたいと思います。

理由①:お金をもらうため

まず考えられるのが、お金のためです。
生活のためには、お金が必要です。

しかし、それだけではないと感じています。
例えば「もし宝くじが当たって3億円もらえたら仕事を辞めるか」と考えると、私は働き続けることを選ぶと思います。
時短勤務をしたり、週休5日にしたり、働き方は変化するかもしれませんが、働くこと自体は続けると思います。
また、私が求めていることはお金を支払うことによって得られる「もの」や「体験」であり、「お金自体」を求めているわけでもありません。

理由②:誰かから感謝されたいから

次に考えられる理由は、誰かに感謝してほしいからです。
言い換えれば、誰かに認めてもらったり、存在価値が欲しいという思いです。

会社は、人の役に立つことを行うことで成り立っていると思います。
つまり自動的に「仕事をする=人の役に立つ」となると思います。

では、何をもって「人の役に立っている」と判断するのか。
誰かに感謝されると、人の役に立ってると思えます。
「ちーさん、ありがとう」「ちーさんのおかげでうまくいったよ」と言われると、「役に立てた!」と思えます。

またここで、もう一つ考えてみます。
私は「もし誰にも褒められなかったら、仕事をしない」のか。
これもまた、違うと思います。
例えば、アルバイト中誰にも見られていないとしても自分の仕事は行います。

理由③:自分自身がかっこいいと思えることをしたいから

最後に考えられる理由は、自分自身がかっこいいと思えることをしたいからです。
私は小さいころから、誰かの役に立ったり、人に何かを譲ることが好きでした。
(母から聞いた話では、5歳ごろから友達におやつを譲るような子供だったそうです笑)。
なぜ、好きなのか。
それは、そのような行動をしている自分はかっこいいと思ったからです。

私は介護業界を志望しています。
志望した詳しい理由は、長くなってしまうため今回のコラムでは省略するのですが、自分が介護事業に携わることで人の役に立つ姿を想像したときに「お!自分かっこいい!!」と思えたことが大きな志望理由です。
たとえお給料が高額ではなくても、たとえ自分の努力が人から見えにくく感謝されることが少なかったとしても、自分で自分自身のことを「かっこいい姿であり続ける」という思いは、働く理由として十分だと思います。

V・E・フランクルが考える「働く意味」

私は現在、大学で哲学を学んでいます。
色々な哲学者の考えを聞くことがあるのですが、その中でも”V・E・フランクル”という人物が「労働の意味」について語っていました。
その考え方が私は素敵だと感じたので、共有したいと思います。

以下は『死と愛』という本のページを読んで、共感した部分を要約したものです。
(『死と愛』ヴィクトール・E・フランクル著、霜山徳爾訳、1985年みすず書房より出版)
〇ある一定の職業だけが、人間に価値を与えるのではない
例えば「医者は人の命を助けているから、人として価値がある」、「総理大臣は政治的に大きな決定権を持っているから偉い」という方は適切ではないと、フランクルは述べています。町の小さなご飯屋さんも、常連さんはそのごはんを楽しみに生活している人には大きな影響を与えています。この考え方は、どのような仕事にも価値があるということになります。
〇労働能力が全てなのではない
働くことは生きていく上で重要なことではあるけれども、それが生きることの全てではないと、フランクルは述べています。例えば、働くことで心身に大きく負担がかかる場合(ブラック企業で残業続きなど)には、必ずしも仕事しなければならないわけではありません。「働いていない、働けない=価値がない人」とはならないと、フランクルは述べています。

これらはあくまで、私が本を読んで解釈したものですので、別の捉え方もあると思います。
より詳しい内容や別の解釈などは、ぜひ本を読んで考えていただきたいです!

さいごに

私なりに「なぜ働くのか」を考えてみました。
簡単に答えが出る問いではありませんが、「なぜだろう」と考えることは重要なことだと感じました。
自分なりに働く意味を持っていることは、働く上で高いモチベーションを保つことにつながると思います。
面接でも「あなたはなぜ働くのですか?」と聞かれることもあります。

これからも自分なりに働く意味を考えて、アップデートしていこうと思います。

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