職サークル

内定が出る12のヒミツ

1-05.「ゆとり」に逃げない

就職支援の仕事をしていると、企業の人事担当者との会話でよく聞く言葉があります。それは「ゆとり世代」という言葉です。
「主体性がない」「競争が嫌い」「叱ると心を閉ざす」など、聞いていると、好印象とは言えない言葉が続きます。

しかし、私は「ゆとり」云々は今の学生の能力にはまったく関係ないと本気で思っています。


【理由】

1.どの世代にも素敵な人と、そうでない人がいる。それだけのこと。
  「ゆとり世代」だけの能力が全体的に低い訳ではない。
  一世代を丸ごと一緒にしてしまうのは、そもそもおかしい。

2.大人は「時空を歪めて」若い世代のことを評価する。
  無意識に「今の自分」or「(美化された)当時の自分」と「最近の若者」を比べてしまう。
  その結果「最近の若者」への評価は、いつの時代も低くなる。


誤解を恐れずに言います。「最近の若者」はゆとりだとはまったく思いません。

むしろ、就職活動に限定した話で言うと、人生の先輩方の時代背景とは違い、相当真剣に取り組んでいるし、相当な努力をしていると思います。

<「ゆとり」に逃げない・甘えない>

・大人から「ゆとり」だと思われているからって萎縮しないでほしい。

・自分ができないことへの言い訳に「自分はゆとり世代なんで…」とゆとりを使うのをやめてほしい。
 あなたと同世代の人すべてに迷惑がかかる。

・「ゆとり」という偏見を持つ大人に遭遇したら、敵視しないでほしい。
 その人は今まで、若者とのコミュニケーションをしていない、あるいはできない人だ。あなた自身が、その人の「ゆとり」に対するイメージを変えてあげればいい。

もし、あなたが「ゆとり」と見られていれば、それはチャンスです。
期待を超えた時の、相手の驚きは通常よりも大きいのですからね。
さあ、「ゆとり」という言葉に負けずに周りを驚かせてやりましょう。

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