10-02.グループディスカッションに受からない、ドツボにはまる人の特徴
今回は「グループディスカッションで受からない、ドツボにハマる人の特徴」
を2009年入社のパフ社員の経験談からお話します。
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僕が、就職活動に参加していた時のことです。
色々な企業でグループディスカッション(以下GDとさせていただきます)に
参加して、「明らかに集団議論の目的をはき違え、深刻な問題を抱えている人
が多すぎる」ことに気が付きました。大別すると以下のようなものです。
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【GD選考7大疾病】
(1)自分ばかり話す病
とにかく話す(しかし、何を言っているかほとんどわからない)。他人の話
を聞かない。他人を論破しようとする。
(2)型ハマり病
「じゃあ、残り○分なんで○○しましょう」と、状況を無視していう。時
間通り進行するという手段が目的になっている。
(3)八方美人病
「自分もそう思う」「やっぱり○○ですよね」とよく喋るのだが、人
の意見を繰り返しているだけ。自分の意見がない。
(4)仕切りたい病
進行役を買って出る(しかし、たいてい進行役としての役割をこなせない)。
見るに見かねて、その人を差し置いて進行の手助けをすると「邪魔するな」
と言わんばかりにこちらを睨んでくる。
(5)定義がほしい病
意見を聞くと「でも、○○の定義を先に決めてもらわないと意見が言えな
い」の一点張り。なんでも万人共通の定義があると思っており「自分はこう
定義する」という発想がない。
(6)評論家病
他人のアイディアのデメリットや、短所をうまく見つけて批判ばかりする。
(7)不自然リアクション病
うなずきや返事がオーバーリアクションで、却って本音で話していない感
じがする。
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何社かのGDに参加したものの、上記のような問題ある態度の学生と一緒に
なることが多く、まったく生産性のない議論で終わってしまうものがほとんど
だった記憶があります。
ここで、某企業の人事担当者に、なぜGDは現在のようなひどい状況になって
いるのか、話を聞いてみました。
すると、『学生が考える「GDのポイント」と企業が考える「GDのポイント」
が、あまりにも違いすぎる』という、興味深い答えを頂きました。
回答の中にあった、企業と学生のGDに対する考え方の違いを下に整理しました。
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◆学生が考える「企業が見ているポイント」
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・どの企業も積極的な人材を求めており、発言が多いと評価が高くなる。
・どの企業もリーダー人材を求めており、仕切ったほうが評価が高い。
・どの企業も頭のいい人材を求めており、他人よりカッコいい(知的・論
理的な)ことを言ったほうが評価が高い。
・GDはバトル・ロワイアルの戦場であり、同じチームのほかのメンバー
が受かるか、自分が受かるか、つまり「やるかやられるか」である。
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◆実際の「企業が見ているポイント」
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・「優秀な学生か」ではなく「うちに合うか」を見ている。
・学生の「自分は○○だと思う」という発言からにじみ出る、個々人の価
値観を見て「うちに合うか」を判断している。
・「うちに合う学生」像は1パターンではない。「この人はどんな部署の
仕事に合いそうかな」という気持ちで見ている。
・社内の会議を想像しながら見ている。個々人が自分の特徴と役割を活か
して、いい議論をしようという雰囲気があるチームは全員通す。
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ではGDにはどのような姿勢で臨めばいいのでしょうか。人事担当の方から
はこのようなコメントもいただきました。
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◆自分を理解してもらえばそれでよし
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・「あなたはがどんな人なのか」を伝えればそれでよい。
・「合うか合わないか」は相手が決めてくれる。
・演じているのはすぐわかる。人事もアホではない。
・演じる学生、一般論ばかりで自分の意見を言わない学生は「どんな人なの
か」がわからず「うちに合うか」どうか判断できない。
・「合うかわからない」学生を次の選考に通すようなリスクは冒せない。た
いていの場合、落とすことになってしまう。
・仮にばれずに通ったとして、合わない会社に入ってしまったら、落ちるよ
りもよっぽど不幸なことが待っている。
結局、格好をつけたところで人事はお見通しなのでしょう。普段通りに喋り
「みんなでいい議論をしよう!」という気持ちで参加すればいいようです
ね。