2021/02/16 UP
さて、三部作の最終話となりました。前回までは、順序とそもそも共通する部分についての自己分析などについて、少しでも効率に関わりそうなないようについて書いてきました。
最後は、一見共通しなさそうだからと学生が触れなかったり諦めたりしてしまう部分をいかに繋げるかということについて書いていこうかなと思います。
【第三部】~共通しない部分をいかに繋げるか~
「自分の研究内容が専門的過ぎて伝わらなさそう…」
そんなことを感じている人は多いのではないでしょうか?
これに対しては自分が面倒を見ている子たちにも口を酸っぱく言っている事なのですが
『一般化』
を心掛けてください。
「誰にでもわかる表現・説明をする」のとは少し違います。
「誰にでもわかる事象に置き換える」という事です。
これは、「ある会社の人事にわかる事象に置き換える」という事にもなります。
前回使った、「寸分の誤差もないピペッティング技術」であれば、
一般化⇒「自己のスキルに依存する業務」並びに「一切の間違いも許されない業務」
企業⇒「雑菌混入の許されない食糧生産工場内管理業務」
と置き換えられるとします。(仮説ですよ?実際はわかりませんよ?笑)
次に、その技術を数千回にも及ぶ反復を繰り返し獲得したのであれば、同じもしくは更なる改善を試みて会社で取り組む事で業務遂行が可能、という説明の根拠・信憑性が増します。
『研究をわかりやすく説明』『困難だった点』『自分なりに工夫した点』『成功するとどんな貢献が考えうるか』これらは理系が研究について聞かれる定番中の定番の質問内容です。
ですので、これらを考えるにあたって、一般化を心掛ける事で専門職・専門外職の両方に用いることのできる共通の表現になっていくのではないかと思います!
一見専門度が高く、汎用性が無さそうな内容も、一般化という工程を踏むことによって様々なパターンに適応することのできる内容に帰ることができます。
当然、業界・企業分析が非常に重要になってくることではありますが、これらがしっかりできると、他の就活生より一歩も二歩も進んだ、且つ文系の人ともしっかり差別化できる、オリジナリティ溢れるアピールができるのではないかと思います!
もちろん業務をこなせるだけではなく、会社でどんな価値を生み出せるか、という事が非常に重要です。専門的な内容の一般化から自分ならこんな事を成し遂げられる!という根拠を見つけ出せるかもしれません。色々と試行錯誤してみてください!
三部にわたって長々と語ってまいりました。あくまで一個人の意見ではありますが、少しでも理系の皆さんの参考になれば幸いです!
今後も理系の皆さんに役立ちそうな情報を、学生の立場から伝えていければいいなと思います。ではまた次回作でお会いしましょう!
☆あとがき
このコラムでは理系×就活に関すること全般を綴っていきたいと思います。
その中でも特に皆が「?」と思う事や、
「?」となってないけど実は「?」な部分について触れていきます。
自分が就活中に考えていた事、就活に対して何をしたか、
本音を交えながら伝えられたらなと思います。