2022/12/12 UP
こんにちは。パフの田代です。
いつもは会社の話をしないのですが、
今日は少し自社の話からスタートさせて頂きます。
1997年12月12日に産声を上げた株式会社パフは、
2022年12月12日で設立25周年を迎えることになりました。
25年と言うと…四半世紀ですね。歴史を感じます。
なぜ歴史の話に触れたかと言うと、
企業研究でも大切なポイントになると思うからです。
今日はそんなお話です。
皆さんは、企業研究を行うにあたり
「祖業」に着目したことはありますでしょうか?
「祖業」とは、本来「祖先が始めた事業」を意味する言葉です。
創業以来現在に至るまで、祖先から継承してきた事業について言います。
ただ、現在のビジネスシーンでは「創業した時の事業」という意味で
使われるのが一般的かもしれません。
多くの企業は、時代の変化に合わせて事業を転換し現在の姿があります。
「なんで、昔の事業なんて知る必要があるの?」
「そんなの今と関係ないじゃん。大切なのは今でしょ!」
と思われる方も多いかもしれません。
実は「祖業」を知ることは企業研究をする上で
極めて重要だと実感しています。なぜでしょうか?
それは「祖業」は
今の事業や仕事に必ずリンクしているからです。
企業のルーツを紐解けば、
その企業が大事にしている価値観が間違いなく見えてくる。
そう言っても過言ではありません。
例えば、私が担当するお客さまをご紹介しましょう。
◆自動車部品を製造するA社様
100年前、研究所を祖業としてスタートし、
現在ではグローバルメーカーとして世界に名を馳せています。
研究所がルーツにありますので
今でも「独創的な開発」を重んじており、
社内は大学の研究室のように「もっと良いモノを作ろう」と
自由闊達な意見交換が行わています。
◆タクシー業を営むB社様
100年前、タクシーではなく
ハイヤー(運転手時の貸し切り乗用車)から事業を始め
業界のトップランナーとして君臨しています。
ハイヤーがルーツにありますので、
「上質なおもてなし」は当時から当たり前のように根付いており
その精神は、今でもホスピタリティある接客サービスをとして
企業の代名詞にもなり、競争力の源泉になっています。
◆ホテル業を営むC社様
地産地消の朝食、大浴場や深夜に提供する無料そばなど
独自のサービスでホテル業界でもファンの多い会社様ですが、
祖業は「学生寮」からスタートしています。
「寮」のような家族的で温かみのあるサービスを追求した結果
ホテル事業でも、こうした他社とは違う個性が生まれているのです。
…と、まだまだ語ろうと思えば、枚挙に暇がありませんが、
このように「祖業」は、現在の事業に少なからず影響を与えていることが
お分かりいただけたかと思います。
会社が生まれた時の「創業の思い」は、
創業者の偉大なパワー(エネルギー)が込められています。
それは「祖業」もしかり。
事業の変遷を見ることで、企業の「背景」が見え、
なぜ今のサービスがあるのか、どうしてそのような企業文化なのか
すべて文脈として読み解くことができるでしょう。
新卒採用は未来志向の話ですから、
「将来のビジョン」や「入社後の仕事」「キャリアパス」などに
注目しがちですが、ぜひ「祖業」も見てみることをお勧めします。
ちなみに私。
社会人になった現在、初めてお仕事をするお客さまに対峙する際、
必ずその企業の歴史を学ぶことからスタートしています。
しっくりくることが多く、とても楽しいです。
そうそう、株式会社パフの祖業についてお伝えしていませんでした。
知りたい方は、会社説明会に来てみてください。(言わないんかい!笑)