2021/07/06 UP
こんにちは。パフのアルムナイ、杉平です。(自己紹介はコチラの冒頭をどうぞ)
ただいま、仕事の都合で大阪にある友人のオフィスをお借りしてブログを書いていますが、
ここで飼われている猫様に全力で邪魔されております。
さて、本日は就活シーンでよく聞く「求める人物像」について少し書いてみます。
「求める人物像」、いまや就活サイトや採用ホームページなど、
あらゆるところで企業から提示されていますし、会社説明会などをお手伝いしていると、
学生さんから「求める人物像を教えてください」という質問もよく聞きます。
企業側がどーやって「求める人物像」をつくるかというと、
まずは「人材要件定義」というのがありまして、
「その会社の目標達成や成長にとって必要な人物は、どんな要件を備えている人なのか」
ということを具体的に表現します。
そのために、人事は会社の理念やビジョンを深く理解したり、
経営層や現場からどんな特性が必要なのかをヒアリングしたり、
社内で優れたパフォーマンスを発揮している社員の傾向を分析したり・・・色々試行錯誤しまくります。
このプロセスは採用のお仕事の根幹になるところで、
これをもとに採用の計画を立て、情報発信をし、選考を行い・・・
会社によっては入社後の教育まで設計をしていきます。
そして、この「人材要件定義」そのもの、もしくは、
人材要件を元に情報発信のために学生さん向けの言葉にリライトしたものが「求める人物像」です。
時々、学生さんから「企業の求める人物像にはどこも大抵「積極性」とか「外向性」とあって、
内向的な自分はどこにも入れないということでしょうか」 なんてお悩みを耳にすることがあります。
「求める人物像」=「こんな人に応募してほしい」という会社側の要望、から発展して、
「この条件に当てはまらない人は応募しないで!」という風に捉えてしまい、
エントリーする前に諦めたり、自信をなくしたり、という学生さんをおみかけするのですが、
ちょっと待ったー!と、わたくし個人的に学生さんにお伝えしておきたいことを2つほどあげてみます。
■言葉の意味を改めて考えてみよう
とある調査で、企業が求める人物像にあげた要件で1番多かったのは「積極性」だそうです。
(ちなみに2番は「柔軟性」、3番は「外向性」だそうな)
「積極性」とは?って、皆さん考えてみたことありますでしょうか。
言い換えると、「目的や課題に対して能動的に行動する姿勢」です。
学生さんの中には、コミュ力が高め&大勢を引っ張ってグイグイ前に出ていくリーダータイプをイメージして、
「私はそういうタイプじゃない」=「積極的ではない」と思っている方がよくいらっしゃいますが、
前に立つことだけが「積極性」ではないです。
例えば、率先して自ら「サポート役」として行動することだって、積極性と捉えることができます。
協調性、柔軟性、緻密性・・・etc
言葉のもつイメージだけに引っ張られずに、「協調性ってどういうことなのか」
そして「自分が持っている協調性ってなんだろう?どんな経験からそれが身に付いたんだろう?」
「どんな場面でそれが発揮されているんだろう?」と、ぜひ考えてみてください。
■求める人物像から会社を知る
最初にお話ししたとおり、「求める人物像」の根っこは「人材要件定義」であり、
そこには「会社の目標達成や成長にとって必要な人物」を採用したい、という企業の想いがあります。
なので、興味をもった会社の「求める人物像」から、たとえば
「なぜ協調性が必要なのか」「その会社・仕事における協調性とは具体的にどういうことなのか?」
を読み解いていくことで、その業界や仕事の特性、
これから会社が目指そうとしている未来を知ることもできると思います。
つまり、「求める人物像」は、
自己分析と、企業研究、そして、自分と企業のフィットするポイントを探す、
よいヒントであり、切り口になるということです。
上手に活用してくださいね!
以上、杉平でした。