職サークル

内定が出る12のヒミツ

11-01.就職マニュアル本は教えてくれない、意思決定のコツ

「内定を取ったら、そこで就職活動をやめるのか?」
「どこまでやったら、満足して就職活動を終えられるのか?」

就職活動では難しい判断・決断が要求されます。
今回はそんな「決断」について話をしたいと思います。

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◆就職活動における決断

改めて「決断」とは、何でしょうか?

就職活動をしていて一番悩むのは「どの会社に入るか」を決断する時ではな
いかと思います。ある1社から内定をもらった人は「この会社でいいのだろ
うか」「ここで就職活動を止めてしまっていいのだろうか」と悩みます。複
数内定を貰っても大変です。「どちらの会社がいいのか」や「他にまだいい
会社があるのでは」と悩んでしまいます。

どんなに悩んでも、なかなか簡単には決められません。就職活動には沢山マ
ニュアル本がありますが、どのマニュアル本もカバーしていない(と思われ
る)のが、この「決断」です。

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◆なぜ悩むのか?

「どうすれば決断できるかわからない」、多くの場合がこの、考えられない
状態(思考停止)に陥っているのではないでしょうか。この状態で無理やり
結論を出そうとすると、表面的な情報(会社規模や条件、知名度等)で決め
てしまったり、他人の意見で自分の意思が揺らいだり、ということが起こり
ます。

この、「悩んでいる」状態を脱して「決断をする」には、以下のことを知る
必要があると考えます。

1.判断基準( いわゆる「軸」)はなにか?
→自分が持つ判断基準が分からなければ、そもそも決められませんし、
決断に納得性も出ません。どうすれば自分が納得がいくのかを知って
おく必要があります。

2.判断材料は十分か
→次に、迷いを消していくためには、判断に必要な情報を収集すること
が必要です。情報が揃って初めて、決断を下すことができます。

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◆決断に際しての留意点

この「決断」というもののは、これまでの学校教育では経験しない、多くの
人にとって不慣れなものであります。私もパフに入社を決めるときには大変
迷いました。

後悔をしない「決断」をするためには、留意しておくべきことがいくつかあ
ります。

1.「答え」は与えられないことを知る
→迷った時、第三者に相談する人がいます。相談は上記の「判断材料」
を収集するためにはよいことです。しかし、決断の時がきたら、自分
で考えましょう。他者は、他者の価値観で思ったことを好きなように
言えるのですし、決断に責任を取るわけではありません。「答え」を
出すのは自分です。

2.「正解」はないことを知る
→「決断」は、試験問題とは違います。つまり「正解」がありません。
これこそ就職マニュアル本に「決断」のしかたが書かれていない理由
でしょう。「正解」である保証がないからこそ、「この『決断』を、
将来振り返ったときに『正解』だったと思えるようにしよう」という、
覚悟と納得こそが重要です。

3.「周囲の承認・応援を得る」術を知る
→どんなに自分の判断材料が明確で、適切な判断材料をそろえた上で
決断をしようとしても、決意が揺らぐことがあります。それが「周囲
から承認・応援されない」時です。人間とは不思議なもので、周囲か
ら反対されると迷ってしまいます。皆さんには、他者に答えを任せな
い強い意志と、周囲に承認・応援してもらうように働きかけ、時には
説得する力が必要になります。

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◆社会人は決断の連続?

よく「社会人生活は決断の連続」だと言われます。だからといって「学生は
決断をしていない」ということはないでしょう。ただ、要求される決断のス
ピードや、決断による影響範囲の大きさが違う、というだけです。皆さんも
意識的、あるいは無意識的に、普段の大学生活の中でさまざまな決断を行っ
ているはずです。

社会で求められるのは「限られた時間」で「限られた情報」を元に、「正解」
ではなく「自分の考え得る最適解」を導き出すという能力です。

そういう意味では、就職活動の決断というのは絶好の実践トレーニングです。
これを他人に委ねたり、迷っているだけで考えることを放棄してしまうのは
非常にもったいないですよね。

決断の結果は何でもいいのです。大事なのは何を選んだか、ではなく「自分
を納得させる術を知る」「決断したら迷わない」ということです。

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