職サークル

内定が出る12のヒミツ

8-04.システムエンジニア職5軸分析!

●SEの存在意義
まずIT業界について見てみましょう。
総務省の調査によると、日本の産業で最大の市場を持つのは情報通信(IT)産業であり、
この業界を支えているのはシステムエンジニア(SE)です。

<実質国内生産額の産業別構成比率>
出典:「ICTの経済分析に関する調査」(総務省)

■■■■■■【円グラフ】■■■■■■

皆さんが日常接するインフラを見ても、ITはそこかしこで使われています。
・非接触型ICカードシステム(乗車カード、電子マネー)
・ATM
・ECサイト
・業務管理システム
…などなど。
SEがいてくれるからこそ、普段の生活が成り立っているわけです。

●よくあるイメージ
しかし、その重要さに比べてSEの仕事にはネガティブな印象がつきまとします。
…3K、コンピュータとにらめっこ、忙しい、理系じゃないとダメ……

なぜネガティブなイメージが付きまとうのでしょうか。たいていは
・食わず嫌い
・ミスマッチ
が原因です。企業は一社一社個性がかなり違います。SEと聞いてひとくくりに考えてして
しまってはとてももったいないです。
では、本当に合う会社は、どうやったら見つかるのでしょう?

●IT業界研究のための5軸分析
IT業界の企業を研究する時は下記の5軸に気をつけてIT企業を見てみるとよいでしょう。
これらの5軸が異なると、同じIT業界とひとくくりにしていいのか迷うほど、会社の社風
も異なります。

①所属する業界カテゴリはどこ? 
・メーカー系:ハードウェアのメーカーが親会社
・ユーザー系:金融・商社などシステムユーザーが親会社
・コンサル系:経営コンサルティングを行う会社
・独立系:親会社を持たない会社

②カバーする・得意とする業務領域はどこ?
<SEの一般的な業務フローに見る業務領域>
【営業】:ヒアリング、企画
 ↓
【要件定義】:何をどうしたいかを決める
 ↓
【設計】:機能・性能を決める
 ↓
【開発】:作成
 ↓
【導入】:テスト、環境整備
 ↓
【保守・運用】:維持

③どのようなサービス提供方式? 
<開発方式の例>
・個社開発:顧客1社1社の業務特徴や経営課題に会わせて、カスタマイズされたシステ
ム(オーダーメイド)の提供。
・パッケージ:決められた一定の機能を持ったシステム(既製品)の提供。
・ASPサービス:いわゆるクラウド。アプリケーションソフトの機能をネットワーク経由
で提供。ソフトをコンピューターにインストールする必要がない(レンタル)。
…など

④単価は?
・高い?
・低い?

⑤ユーザーは誰か?
・個人対象のサービスを扱っている?
・法人対象のサービスを扱っている?

●「あなたに合う会社」を選ぶために気を付けること
なんとなく知っている企業、知名度のある企業ではなく、業務内容までしっかり調べてそ
こに意義を感じる(合う)企業を見つけることです。

そのために、
◆世の中にどんな会社が存在するか?
◆それぞれの会社は、世の中のシステムの中でどんな役割を担っているか?
 ・誰に対して、どんな価値を提供しているか?
 ・誰からお金をもらっているか? 
◆自分は、どんな事業(お金の儲け方)に意義を感じるか?
を、振り返ってみてください。
そして、意義を感じることができた会社(あなたに合う会社)を集中して受けるようにし
てみて下さい。今回提示した5つの軸は、このことを考える大きなヒントになります。

「自分に合う会社」に入れると、いきいきと働くことができます。
お客様や世の中に、本当に必要とされているもの(≠望んでいるもの)がわかると、お客
様を幸せにすることができ、利益を上げられる(社会に価値を提供できる)ようになりま
す。

業務の中身を知らないまま、なんとなく応募先を選んでいないか? 同じ業界に属する企
業はどこも同じと考えていないか? もう一度、考えてみてください。

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