職サークル

内定が出る12のヒミツ

07.意思決定を難しくする「親の愛」

皆さん、ご両親と就職活動の話をすることはありますか?
ご両親の価値観を押し付けられて辟易している…そんなことはありませんか。

先日、都内某大学で、パフ代表の釘崎が、就職活動を控えた学生の保護者の方々向けに講演をする機会をいただきました。私は「就職活動をする学生の保護者」の関心や注意が、何に対して向けられているのか知りたくて、この講演を見学してきました。

講演内容は以下のとおりです。決して恐怖感を煽るのではなく、現実を直視した上で、親として出来る範囲でサポートをしてほしいというメッセージをこめたものでした。

【概要】
・求人倍率は1.27、つまり100人の学生に対して127人分の求人枠がある。決して「氷河期」ではない。

・しかし、従業員5000名以上の企業の求人倍率は、好況・不況に関係なく、0.6前後となる。一部の大企業に応募が集中するため「氷河期」のように見えるという現状。

・大学進学率が5割を超え、大学生が多様化。また、WEBを使った就職活動が定着。結果、企業への応募は増え、効率重視・数をさばく選考をせざるを得ない状況を生んでいる。

・学生の応募が「一部の大手人気企業に集中」し、また、企業の内定が「一部学生に集中」することで、ミスマッチが生まれている。

・地に足のついた就職活動が必要。(学内セミナーに参加している企業や、キャリアセンターに求人票を出している企業=その大学の学生がほしいと思っている企業を積極的に受けるなど)

・保護者の皆様には、どうか自分の価値観を押し付けないでいただきたい。子どもを大人として扱ってほしい。子どもは、自分の考えも価値観も判断軸もきちんと持っている、だから大人として見守る。道から外れそうになったとき、どうしようもなく迷っているときには手を差し伸べる。

・コネが通用する時代ではない。しかし、子どもに社会のリアルを知る機会を与える意味で、取引先の社会人を紹介するなどはぜひしてあげてほしい。ご自身の仕事や会社、なぜ働くのか?を子どもと一緒に語ってみてほしい。


皆さんのご両親は、皆さんの就職活動についてどのように思っているのでしょうか。考えてみたことはありますか?

講演が始まると、保護者の方々は大学の講義を受けている学生かのようにいやそれ以上に真剣に、メモを取っていらっしゃいました。40~50代の方々が、目を見開き、かじりつくように講義資料を見つめていました。

講義が終了した後も、釘崎のところへわざわざ質問をしに来られる方が何人もいらっしゃいました。彼らをそこまでさせるものは何なのでしょうか。

私は「子どもがかわいい」からだと思っています。

「子どもに就職で苦労をさせたくない」「経済的にも精神的にも安定して、安心して生活をしてほしい」そんな願いのように思います。

つまり、子どもへの「愛」そのものではないでしょうか。


しかし、その「愛」が、思わぬ結果を生むことがあります。

「そんな会社に入れるために、大学に行かせたんじゃない」
「お前が行くべき会社は、そんな会社じゃない」
「もっと、安定した大企業を受けなさい」

自分で考え、自信を持って意思決定をしたはずが、両親に思わぬ言葉をかけられ、決意がぐらついてしまった…このような例は枚挙に暇がありません。
かくいう私も、パフに入社すると言ったときは、両親に反対されました。

そんな時「この人たちは自分を理解してくれない!」と拒絶反応を示してしまっては幸せな意思決定はできません。周囲に応援し、承認されてこそ、幸せな意思決定になるように思います。

相手の表面的な発言ではなく、心の奥底にある考えを見る。そうすれば、自分を否定しているのではなく「心配してくれている」「子どもがかわいいだけ」ということが判明するケースが多いのではないかと思います。

そうなれば、後はいかに安心してもらうか。対話を重ねるしかありません。
ちなみに、私の経験から、下記の点に気をつけて両親との対話に臨むとよいのではないかと考えています。

・現在の就職活動について説明する。そもそも、両親世代の就職活動と現在の就職活動は、システムが全く異なる。企業の選び方や、仕事に対する価値観も全く異なるということをまずは理解してもらう。

・両親が、何を心配しているのかを明らかにする。

・自分が、その会社を選んだ理由や背景を説明する。印象に残っている社員とのやり取りなど具体的であればある程良い。安易に流されて決めてしまったのではなく、きちんと深い考えに基づいて決めているということが伝わればよい。


「就職活動の成功とは?」を考える上で、周囲に応援される、承認されるということも、大切な要素のひとつのように思います。「○○株式会社に入った」という表面的な結果、それ自体はなんら意味を持ちません。
今夜あたり、ご両親と話し合ってみてはいかがでしょうか。新しく見つかることがあるかもしれません。

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